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《C中部地方(日本海側)》

【姫埼灯台】

姫埼灯台
(世界灯台100選・日本灯台50選)




●航路識別番号:1336 [F7096 ●位置:北緯38度05分13秒
    東経138度33分46秒
●所在地:新潟県佐渡市両津大川 ●塗色・構造:白色 塔形(六角形) 鉄造
●レンズ:LB-40型灯器 ●灯質:単閃白光 毎6秒に1閃光
●実効光度:230,000 cd ●光達距離:17海里(約 32 km
●明弧:79度から310度まで ●塔高:41.5 m (地上・塔頂)
●灯火標高:41.5 m (平均海面 - 灯火) ●初点灯:1895年
●管轄:海上保安庁第九管区海上保安本部

姫埼灯台は、明治28年12月10日に点灯され、佐渡の表玄関、両津港の入口に突き出した姫埼に設置されています。佐渡に向かう船が始めて見るこの岬の崖上に白亜の灯台としてそびえて見え、越佐海峡を航行する船舶の重要な道しるべ(指標)となっています。この灯台は、設置後100年以上経過しており、当時のままの姿で現存する日本最古の鉄造りの灯塔で、歴史的価値が認められ、平成9年IALA国際会議において、世界の灯台100選及び「日本の灯台50選」に選ばれました。平成6年度の改修時には、設置当時の設計及び詳細な資料がなく、暗中模索の状態で保存工事を行いました。この工事は、過去に幾多の経験を有する業者に依頼して、建設当時の内装状態や材料をそのまま残すという困難な改修でありましたが、今後の自然災害にも耐えられるよう現在の技術で部材を補強し、学術的な価値が高い文化遺産の役割を持って現用の灯台として後世に残ることになります。内装材は、木目を表す手書きの模様で100年前の職人の技を現在にも伝え、希少価値のある珍しい工法となっています。また、主用部材は鉄を用いており、当時の製造技術の高さを伺い知ることができ、明治期の職員が西洋から伝えられた製鉄の技術を明治維新後の短期間に習得し、独自の製法を確立したのではないかと思われます。平成21年2月、安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた灯台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群として認定されました。灯台の周辺については、両津市により整備され、昔の灯台職員用庁舎・宿舎模した姫崎燈台館(資料館)が建設され、またキャンプ場や岬の周辺をめぐる遊歩道が整備されています。


姫埼灯台(2009年09月撮影)

























【禄剛埼灯台】



【大野灯台】