マクロの世界


(02)佐渡島
(面積順位:第2位)



●場所:日本海 ●位置:北緯37度50分-38度20分
    東経138度10分-138度33分
●所属群島:ー ●面積:855.26km2
●面積順位:第2位(本4島・択捉・国後除く) ●長さ:ー
●最大幅:ー ●海岸線長:262.7km
●最高標高:1172m(金北山)
●最高峰:金北山(1172m)
●所属都道府県:新潟県 ●最大都市:佐渡市(全島一市)
●島の人口:約63000人

佐渡島(さどがしま)は、新潟県西部に位置する周囲262.7kmの島で、佐渡全域を市域とする市が、新潟県佐渡市です。人口は63,328人(2009年10月1日現在)です。面積は855.26km2。これは、島嶼部を除いた東京都(東京23区・多摩地域)の面積1791.47km2の約48%にあたり、大阪府の面積1897.86km2の約45%に相当します。本州などの主要4島と北方領土を除く日本の島の中で沖縄本島に次ぐ面積です。また周囲262.7kmの距離は概ね本州を横断する上越新幹線(大宮駅-新潟駅約)の路線距離269.5kmに相当します。最高標高は1,172m、これは金北山の標高で、その西隣の妙見山(標高1,042m)山頂には日本海の一定空域を監視する自衛隊のレーダーサイトがあります。カタカナの「エ」、または、アルファベットの「S」の字形に似た特徴的な形の島をしています。地形は3つに大別できる。北に大佐渡山地(おおさどさんち)、南に小佐渡山地(こさどさんち)この2つの間に穀倉地帯の国仲平野(くになかへいや)が広がっています。大佐渡山地の方が高く、最も高い金北山 (1,172m) があります。小佐渡山地の最高点は大地山 (645m) である。佐渡全域が佐渡弥彦米山国定公園に含まれています。大佐渡山地の北側海岸は、山が海に迫る景勝地で、断崖絶壁そして無数の岩礁が約50kmにわたって連なり、中でも尖閣湾が有名です。小佐渡山地は、大佐渡山地に見られる荒々しさがなく、自生のみかんや茶も見られる穏やかな丘陵地帯となっています。国仲平野は、島の平野としては広く、多くの川で潤い、水稲栽培が行われています。国仲平野の西側に真野湾、東側に両津湾があります。国仲平野を流れる国府川は真野湾に注ぎます。国仲平野の東端にあり、新潟県で最大の湖である加茂湖(汽水湖)と、真野湾の二ヶ所でカキの養殖が行われています。佐渡は京から配流された文人・政治家などが都の文化を伝えたので、現在でも独特の言語を含め、伝統芸能が受け継がれています。また、西廻り航路が開かれ、西日本や北陸の文化が伝わってきたこと、また配流者が伝えた文化も含め、貴族文化や武家文化、町人文化が一体となって、佐渡特有の文化を形成していったといわれます。能の大成者である世阿弥が配流された影響からか、江戸時代には200を超える能舞台があり、現在も32余りの能舞台が残っています。人口当たりの能舞台数は、江戸時代も現在も全国一となっています。これらの能舞台は、今も、春から秋にかけ薪能などイベントや祭りで利用されており、各地区の希望する子供達が大人から指導を受け演じています。また、古浄瑠璃、文弥人形、のろま人形、説教人形、獅子舞なども代々受け継がれ、現存しています。佐渡金山は最盛期には、国内一の金産出量を誇っていましたが、江戸時代の終わりごろから衰退し1951年に商業採掘は終了したため、現在では金の採掘は行われていません。残された多くの史跡や博物館等の資料館で当時の様子をうかがい知ることができます。他に、順徳天皇や日蓮ゆかりの寺などの、歴史的な神社仏閣が保存されており、こうした様々な史跡めぐりをする観光客が毎年訪れています。


佐渡島(2009年09月撮影)