マクロの世界

(06)青森ねぶた祭
(東北三大祭り)
開催場所:青森市 開催日程:08月02〜07日(毎年)

日本の火祭り「青森ねぶた祭」は毎年8月2日〜7日の日程で開催され、300万人を超える人出を数えます。青森ねぶた祭は、20数台の大型ねぶたが出陣し、約3.1kmのコースを2日〜6日は夜、最終日の7日は昼に運行されます。正装衣装を着ていれば、誰でも参加することが出来ます。昭和55年、国の「重要無形民俗文化財」に指定されました。ねぶたの起源は七夕様の灯籠流しの変形であろうと言われてますが、その起源は定かではありません。@奈良時代に中国から入った七夕祭りと、古来から北国青森にある習俗と精霊送り、人形送り、虫送り等の行事と一緒になり、紙と竹、ろうそくが普及されると灯籠となり、それが変化して扇ねぶた・人形ねぶたとなったと考えられています。A「ねぶた」という名称は、東北地方を始め、信越地方「ネンブリ流し」、関東地方「ネブチ流し」等の民族語彙分布と言語学から「ねむりながし」の眠りが「ねぶた」に転訛したものと考えられています。祭りのメインである山車、ねぶたを作る制作者のことをねぶた師と言います。明治時代ごろまでは、ねぶたが町内単位での運行であったため、有志が制作していましたが、ねぶたを企業などが運行するようになると、次第に名の立つ制作者が注文を受けるようになりました。昭和時代になると、雑誌などで制作者のことを「ねぶた師」というようになり、2013年現在、ねぶた師は14人で、それぞれ作風が異なります。また、仙台の”七夕まつり”秋田の”竿灯まつり”と共に東北三大祭りとも言われます。更にこれら3つの祭りに、山形の”山形花笠まつり”を加えて東北四大祭りと呼ぶこともあります。


青森ねぶた祭(2009年08月年撮影)