マクロの世界

(08)仙台七夕まつり
(東北三大祭)
開催場所:宮城県・仙台市 開催日程:08月06〜08日(毎年)
仙台七夕まつりは毎年8月6日から3日間、仙台市の中心街で行われる夏祭りです。色とりどりの華やかな七夕飾りが競うように飾られ、多くの観光客を集めて盛大に行われます。青森ねぶた祭、秋田竿燈(かんとう)まつりと共に、東北の三大祭りに数えられています。全国各地で古くから行われている民間の年中行事の一つ、七夕行事がベースとなっています。仙台では「タナバタさん」と呼ばれ親しまれてきました。第1次世界大戦などによって衰退していましたが1927年、不景気を吹き飛ばそうと商家の有志たちによって華やかな七夕飾りが復活しました。第2次世界大戦でも街から消えましたが、終戦後に再び復活し、やがて現在のような一大観光イベントへと変貌していったといえます。仙台七夕まつりの特徴とされる豪華な笹飾りは、「紙衣」「折鶴」「短冊」「投網」「屑籠(くずかご)」「巾着」「吹き流し」などがあり、それぞれ厄よけ、家内安全、学問の上達、豊漁・豊作などの願いが込められています。期間中は関連するイベントが催され、昼に夜ににぎわいます。仙台七夕まつり協賛会によると、2010年は3日間で235万人を超える人出があったということです。東日本大震災が発生した2011年は、被災地の願い事を短冊に書いてもらって飾るなど、「復興と鎮魂」をテーマに開催されることになりました。被災地を元気付けようと、京都からも初めて祇園祭の長刀鉾(なぎなたぼこ)のおはやしなどがまつりに参加しました。

仙台七夕まつり(2006年・2009年08月年撮影)