マクロの世界

(01)神田祭
(日本三大祭)(江戸三大祭)
開催場所:東京都・神田明神 開催日程:05月上旬〜中旬(大祭は隔年)

神田祭(かんだまつり)とは、東京の神田明神(神田神社)で行われる祭礼のことです。山王祭、深川祭と並んで江戸三大祭の一つとされています。京都の祇園祭、大阪の天神祭と共に日本の三大祭の一つにも数えられます。なお祭礼の時期は現在5月の中旬となっていますが、本来は旧暦の9月15日に行なわれていました。神田祭の起源については記録文書等がほとんど遺されておらず、詳細は不明ですが、大祭化したのは江戸時代以降のことです。江戸時代の『神田大明神御由緒書』によると、江戸幕府開府以前の慶長5年(1600年)に徳川家康が会津征伐において上杉景勝との合戦に臨んだ時、また関ヶ原の合戦においても神田大明神に戦勝の祈祷を命じました。神社では家康の命による毎日の祈祷を行っていたところ、9月15日の祭礼の日に家康が合戦に勝利し天下統一を果たしました。それにより家康の特に崇敬するところとなり、社殿、神輿・祭器が寄進され、神田祭は徳川家縁起の祭として以後盛大に執り行われることとなりました。江戸三大祭について「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」と謳われたように、神田祭も元々は山車の出る祭りだったのですが、明治以降路面電車の開業や電信柱の敷設で山車の通行に支障を来すようになり、次第に曳行されなくなりました。さらに関東大震災や戦災によって全ての山車が焼失しました(但し山車に飾られていた人形や、明治期に売却されたという山車が関東各地に伝存しています)。現在は山車に代って町御輿が主流となっています。大祭は隔年(次回は2015年)で行われますが、間の年には蔭祭が催行されます。


神田祭(214年5月(蔭祭)撮影)