知っとこピアノ豆知識集(016)

リサイタルの語源はリストなの?⇒半分間違い・半分正解です
リサイタルはピアノの魔術師と言われるリスト(Franz Liszt)が始めたので彼の名前に因み”リサイタル”と呼ばれる様になったとの説がありますが、スペルから考えても、これは多分間違いであろうと思われます。これはラテン語の”recite”「朗読する」から来ているものと思われます。もともと1人の朗読会を指していたのが、文芸全般に広がり、1人(2人までという説もあり)のパフォーマンス行為をそう呼ぶようになった様です。このリサイタルをピアノで始めたのがピアノの魔術師リストなのです。それは今から150年ほど前に、リストの演奏会を予告する宣伝文に「リスト氏はピアノで次の曲名のリサイタルをいたします。」と紹介されたことに始まります。このことから1人の演奏者が行う公開演奏会のことを「リサイタル」と呼ぶようになりました。従って、半分間違いで半分正解と言えます。