マクロの世界




(21)「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡)
登録区分:文化遺産 登録基準:(2)、(3) 登録年:2017年
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(「かみやどるしま」むなかた・おきのしまとかんれんいさんぐん)は、ユネスコの世界遺産リスト登録物件で、日本の世界遺産の中では21番目に登録されました。福岡県の宗像市及び福津市内にある宗像三女神を祀る宗像大社信仰や、大宮司家宗像氏にまつわる史跡・文化財を対象とするものであり、自然崇拝を元とする固有の信仰・祭祀が4世紀以来現代まで継承されている点などが評価されています。世界遺産委員会では、航海と結びつく世界遺産の少なさを補完する物件という観点からも評価されました。世界遺産暫定リスト記載時点では宗像・沖ノ島と関連遺産群でしたが、正式推薦とともに改称され、今の名称で正式登録されました。

構成資産(宗像市)

●沖ノ島(宗像大社沖津宮)
「宗像神社境内」として島全体が御神体で国の史跡に指定されています、「沖ノ島原始林」が国の天然記念物に指定されています。また、「福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品・伝福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品」として約8万点の出土品が国宝に指定されており、「海の正倉院」とも呼ばれる由縁となっています。正式版の推薦書では、島の手前にある小屋島・御門柱・天狗岩の三つの岩礁が鳥居の役割を果たしているとし、付帯施設として記載されました。

●宗像大社中津宮(御嶽山祭祀遺跡を含む)
宗像市大島。「宗像神社境内」として国の史跡に指定、本殿は福岡県の有形文化財に指定。中津宮背後に聳える御嶽山山頂に鎮座する御嶽神社の裏で確認された御嶽山祭祀遺跡は沖ノ島と同時期の露天祭祀遺構です。御嶽神社に至る登山道は九州オルレにも指定されています。

●沖津宮遥拝所
宗像市大島。「宗像神社境内」として国の史跡に指定されています。

●宗像大社辺津宮
宗像市田島。「宗像神社境内」として国の史跡に指定、本殿及び拝殿は国の重要文化財に指定されています。境内背後にある高宮祭場の地中にある下高宮祭祀遺跡は沖ノ島および御嶽山祭祀遺跡同様の露天祭祀遺構です


宗像大社辺津宮(2018年06月撮影)








































































沖津宮遙拝所(2018年06月撮影)























宗像大社中津宮(2018年06月撮影)