(1)陶芸作品集

(001)陶器と磁器はどう違うのでしょうか?
一般に「やきもの」といわれてるものは、専門的には、「陶磁器」と呼ばれてます。「土もの」といわれる「陶器」は、陶土とよばれる粘土、つまり土が主な原料です。一方「石もの」といわれる「磁器」は、陶石とよばれる岩石が主な原料となります。原料の違いで、それぞれの性質が違ってくるのです。陶器と磁器の簡単な見分け方と性質の違いを表にし示します。

陶器 磁器
原料 陶土 陶石
硬度 素地が荒くやや低い温度で焼くので割れやすい 素地が細かく、高温で焼くのでかなり硬い
吸水性 素地が荒く吸水性があるが、
釉薬によって吸水性がなくなる
素地は緻密で、素地も釉薬にも吸水性がない
透光性 素地が有色である。光をとおさない 素地が白く、光をとおす性質がある
打音 やや低い、にごった音をだす 金属製のすんだ音をだす
種類 益子焼・薩摩焼・萩焼など 砥部焼・有田焼・九谷焼など
焼成温度 温度は磁器よりも低く約1200度程度が多い
楽焼のように1000度以下のものもある。
温度は一般に高く、1300度前後である