ラ・ボエーム ”La Boheme” |
---|
ジャコモ・プッチーニ作曲 初演:1896年02月01日 トリノ レージョ劇場 |
||
(あらすじ) |
【第1幕】
時は1830年頃、舞台はパリ。あるアパートの屋根裏部屋で、ボヘミアンと呼ばれる芸術家の卵たち、詩人ロドルフォ、画家マルチェッロ、音楽家ショナール、哲学者コルリーネが貧しいながらも陽気に共同生活をしていました。クリスマス・イブの夜、ショナールがたまたま稼いできたお金で4人は街に繰り出そうと意気投合しますが、詩人ロドルフォだけは原稿を仕上げてから行くことになり、ほかの3人は先に出ていきます。そこへ、ロウソクの火をもらいに隣人のお針子ミミがやって来ますが、ミミは戸口で鍵を落としてしまった上、風でロドルフォのロウソクも消えてしまいます。暗闇の中、手探りで鍵を探す二人の手がふれあい、二人は恋に落ちたのでした。 【第2幕】 クリスマス・イヴで賑わうパリ。ロドルフォは、カフェ・モミュスで先に愉しんでいた仲間3人にミミを紹介します。そこへ今度は画家マルチェッロのかつての恋人ムゼッタが現れます。始めはぎこちなかったものの、再度お互い惹かれあった二人はよりを戻します。そして、4人のボヘミアンと2人の娘は、ムゼッタのパトロンだった男に勘定を押しつけて、笑って帰宅したのでした。 【第3幕】 年は明けて、2月。マルチェッロとムゼッタが働く酒場に、ミミが訪れます。ミミはマルチェッロに、自分の恋人ロドルフォが最近冷たいことを相談しにきたのです。そこにロドルフォが現れたのでミミは物陰に隠れましたが、彼がマルチェッロに「ミミを愛しているが、彼女は結核を患っており、貧乏の自分には面倒が見切れない。別れる方がいい」と言うのを聞いてしまいます。ミミがいるのに気づいたロドルフォは彼女に駆け寄ります。二人は愛を確かめ合いながらも、お互いのために別れる決心をしました。一方のマルチェッロも浮気の多いムゼッタと口論になり別れてしまいます。 【第4幕】 しばらくして元の屋根裏部屋。相変わらずボヘミアンの4人は貧しいけれど陽気に暮らしています。そこへ、ムゼッタが瀕死のミミを連れて駆け込んできます。ミミは愛するロドルフォの元で最期を迎えたいと望んだのでした。彼女のために薬を買おうと、仲間たちはお金の工面に出掛けていきます。二人きりになったロドルフォとミミは、楽しかった日々を語り合いました。そして、みんなの帰りを待っていたかのようにミミは静かに息を引き取ります。部屋にはミミの名前を叫ぶロドルフォの声がこだましたのでした。 |
びわ湖ホールプロデュースオペラ | |||
---|---|---|---|
2010年03月13日 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール・大ホール |
指揮:沼尻竜典 演出監督:アンドレアス・ホモキ 管弦楽:京都市交響楽団 合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル・二期会合唱団 ミミ:澤畑恵美 ロドルフォ:望月哲也 ムゼッタ:臼木あい マルチュッロ:宮本益光 ショナール:萩原潤 コッリ―ネ:ジョン・ハオ アルチンドロ:松森治 パルピニョール:清水徹太郎 |
|