オペラ知っとこ豆知識

001:オペラの始まり(起源)は?
オペラは16世紀末、ルネッサンスが下火になった頃、イタリアのフィレンツェで生まれました。 1597年フィレンツェの貴族ヤーコポ・コルシ伯爵の旧邸宅で最初のオペラ「ダフネ」が上演されたのです。現在、「ダフネ」の楽譜は残っておらず、作品がどのようなものかは分かっていません。楽譜が現存する最古のオペラ「エウリディーチェ」が1600年の10月に、フィレンツェの君主メディチ家の娘とフランス国王の婚約発表の場で上演されたと言われています。もともとオペラは、宮廷の祝典でも重要なお祝い事、例えば結婚式や王の戴冠式など、を祝うためのものでした。市民に広まるのはもう少し後になって、マントヴァ公国の宮廷楽士長であったモンテヴェルディがヴェネツィアに招かれてからのことです。もともと劇場文化が盛んであったヴェネツィアは、1637年に初めての市民オペラ劇場を作り、ここから宮廷だけで行われていたオペラが市民にも広まっ行きました。