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【ケープポイント旧灯台】

(01)ケープポイント旧灯台




●航路識別番号:現在は不使用 ●位置:南緯34度23分22秒
    東経18度29分49秒
●所在地:南アフリカ共和国西ケープ州 ●塗色・構造:
●レンズ: ●灯質:
●実効光度:2000cd ●光達距離:約67km
●明弧: ●塔高:
●灯火標高:249m(平均海面・灯火) ●初点灯:1860年
●管轄:

ケープ半島の先端に位置する場所で、日本で名が知られているのは、間違いなく喜望峰(Cape of Good Hope)です。ですが、半島の先端は2つに分かれており、東側の先端はケープ・ポイントと呼ばれています。ケープ・ポイントは、喜望峰よりもわずかに南にあり、ケープ半島の最南端ですが、アフリカ大陸最南端と言うわけではありません。アフリカ大陸の最南端は、ここから東へ約150kmに位置するアグラス岬です。それにもかかわらず、アグラス岬よりも喜望峰やケープ・ポイントの方が有名なのは、ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路発見が、喜望峰を越えた時に大きな一歩となったからです。アフリカ大陸西岸をひたすら南下してきたガマは、この喜望峰を越えた瞬間、大西洋からインド洋へ続く航路を発見したのです。その功績は偉大で、それまで喜望峰は、この付近は強風が吹き船が難破することが多かったことから発見者ディアスが命名した「嵐の岬 Cape of Storms」という名で呼ばれていましたが、ポルトガルに希望をもたらす発見だと称賛され、ポルトガル国王により「喜望峰 Cape of Good Hope」と名付けられ、世界にその名が知られるようになりました。ケープ・ポイントを眺めることが出来るルック・アウト・ポイントへは、駐車場から徒歩かケーブルカーで登ることになります。ルック・アウト・ポイントにある灯台跡がケープポイント旧灯台です。1860年に造られたこの灯台は海抜248mに建ち、かつてインド洋と大西洋間を航海する船舶にとって重要な道標でありました。しかし、高い位置に建てられたため、霧が発生すると見えないことが多く、半島の先端部の海抜87mの地点に、アフリカ大陸で最も明るい灯台が新設され、この旧灯台は役目を終えました。

ケープポイント旧灯台(2006年05月撮影)









【ロカ岬灯台】

(02)ロカ岬灯台




●航路識別番号: ●位置:北緯38度46分55秒
    西経9度29分50秒
●所在地:ポルトガル共和国リスボン市郊外 ●塗色・構造:白色(頂部・赤)塔形・角型
●レンズ:第3等フレネル式 ●灯質:
●強度:3000W ●光達距離:
●明弧: ●塔高:22 m (地上・塔頂)
●灯火標高:165 m (平均海面・灯火) ●初点灯:1722年
●管轄:

ロカ岬(Cabo da Roca)は、ポルトガル共和国リスボン都市圏にあるユーラシア大陸最西端の岬です。位置、北緯38度47分、西経9度30分。西には大西洋が広がり、その遥か先にはポルトガル領のアゾレス諸島があります。シントラやカスカイスから、バスが出ており、リスボンからの日帰り観光も可能です。またここには、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩『ウズ・ルジアダス』第3詩20節の一節「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar comeca)」を刻んだ石碑が立っています。また、有料だがユーラシア大陸最西端到達証明書をもらえます。5ユーロと10ユーロのタイプの証明書があり、どちらにしても証明書には名前・日付等が入り、裏面には主要国の言葉で書かれた上記の詩(日本語もある)が書かれたものを入手することが出来ます。この岬の先には、1772年から運用されている、綺麗な灯台があります。角型の石造りの土台の上に、赤い丸型のランタンが載った構造になっています。

ロカ岬灯台(2007年03月撮影)