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《F中国地方》

【出雲日御碕灯台】

出雲日御碕灯台
(世界灯台100選・日本灯台50選)




●航路識別番号:0821(F7334) ●位置:北緯35度26分02秒
    東経132度37分45秒
●所在地:島根県出雲市大社町日御碕秋台 ●塗色・構造:白色・塔形・石造
●レンズ:第1等フレネル式 ●灯質:群閃紅白互光毎20秒に白2閃、紅1閃
●実効光度:480,000 cd ●光達距離:21海里(約39km)
●明弧:24度 - 245度 ●塔高:43.65 m (地上・塔頂)
●灯火標高:63.30 m (平均海面・灯火) ●初点灯:1903年(明治36年)4月1日
●管轄:海上保安庁・第八管区海上保安本部

日御碕の突端に立ち、日本一の灯塔の高さを誇る石造灯台。周辺は、大山隠岐国立公園の一部となり、日本海を臨む景勝地。尚、碕の字がつく唯一の灯台でもある。世界灯台100選や日本の灯台50選に選ばれた日本を代表する灯台で、歴史的文化財的価値が高いため、Aランクの保存灯台となっている。また、全国に5箇所しかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台でもある。島根半島、最西端の断崖にそびえ、明治36年(1903)に設置され、高さは43.65m、海面から灯塔の頭上までは63.30mと日本一の高さを誇ります。光度は48万カンデラで夜間約40km沖合まで達し、100歳を越えた今なお現役で海の安全を守っています。外壁は松江市美保関町から硬質の石材を切り出して使用した美しい石造り。内壁はレンガ造りで施され、外壁と空間をあけた特殊な二重構造となっています。その歴史や文化的な価値の高さから、平成10年に「世界の歴史的灯台百選」の一つに、平成25年に国の登録有形文化財に選ばれました。


出雲日御碕灯台(2004年06月撮影)













【美保ヶ関灯台】

美保ヶ関灯台
(世界灯台100選・日本灯台50選)




●航路識別番号:0848 [F7316] ●位置:北緯35度34分03秒
    東経133度19分31秒
●所在地:島根県松江市美保ヶ関町 ●塗色・構造:白色、塔形(円形)、石造
●レンズ:LB-M60型灯器 ●灯質:単閃白光 毎12秒に1閃光
●実効光度:490,000 cd ●光達距離:23.5海里(約44km)
●明弧:115度から52度まで ●塔高:14.0 m (地上・塔頂)
●灯火標高:82.91 m (平均海面 - 灯火) ●初点灯:1898年11月8日
●管轄:海上保安庁第八管区海上保安部

美保ヶ関灯台は島根半島東部の地蔵崎の先端にある灯台です。明治31年(1898年)に完成しました。地蔵崎付近は、大山隠岐国立公園に含まれ、日本海の雄大な眺めと、晴れた日には隠岐島や大山を望むことのできる景勝地です。灯台は、海抜73mの岩上にあり、高さ14mあります。明治31年に造られたもので、明治の面影をとどめた石造りの風格のある建物で、1998年に「世界の歴史的灯台100選」に選ばれた。岬の下には美保神社の祭神・えびす様(事代主命)が釣りを楽しんだところといわれる沖の御前島がみえます。


美保ヶ関灯台(2014年04月撮影)











































【角島灯台】

角島灯台
(日本灯台50選)




●航路識別番号:0715[F7397] ●位置:北緯34度35分45秒
    東経138度13分33秒
●所在地:山口県下関市豊北町 ●塗色・構造:無塗装、塔形、石造(花崗岩)
●レンズ:第1等フレネル式レンズ ●灯質:単閃白光毎5秒に1閃光 Fl W5s
●実効光度:閃光 670,000 cd ●光達距離:閃光 18.5海里(約34km)
●明弧:352度から232度まで
●塔高:29.62 m (地上・塔頂)
●灯火標高:44.66 m (平均海面 - 灯火) ●初点灯:1876年3月1日
●管轄:海上保安庁第七管区 海上保安本部

角島灯台(つのしまとうだい)は、日本海(響灘)に浮かぶ山口県下関市の角島の北西端、夢ケ崎に立つ石造の灯台です。灯塔は総御影石造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つです(もう一つは男木島灯台です)。「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による最後の灯台で、日本海では初めての洋式灯台です。レンズは日本でも5箇所しかない特大のフレネルレンズで、第1等灯台に指定されています。この灯台は、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台で、日本の灯台50選にも選ばれています。北長門海岸国定公園内に含まれ、灯台周辺は下関市立の角島灯台公園となっています。灯台守の宿舎であった退息所が復元され資料館となり、参観灯台として常時内部が一般公開されています。


角島灯台(2014年03月撮影)











































【高根島灯台】
高根島灯台
(日本灯台50選)




●航路識別番号:4477 ●位置:北緯34度20分1.14秒
    東経133度04分36.55秒
●所在地:広島県尾道市 ●塗色・構造:白色 塔形石造
●300 mm ●灯質:等明暗白光 明4秒暗4秒(Iso8s)
●実効光度:3500cd ●光達距離:12海里(約 22 km)
●明弧:53度 - 279度 ●塔高:4.85 m (地上 - 塔頂)
●灯火標高:45.32 m(平均海面 - 灯火) ●初点灯:1897年5月15日
●管轄:第六管区海上保安本部
この灯台は、明治中期の建設で、27年5月15日に点灯しました。当初は揮発油使用、光度百燭光の昼夜灯です。明治期建設灯台の多くは戦災等により破壊し建て替えられていますが、この灯台は当初の状態がかなりよく残されている歴史価値の高い石造り灯台です。この灯台の建つ三原瀬戸航路は、強潮流で知られる来島海峡の迂回航路として、安芸灘から燧灘へ抜ける船舶交通の要衝です。明治のこの時期には灯台建設が本格的に進められ、付近海域の百貫島灯台・長太夫礁灯標・小佐木島灯台・大久野島灯台・大浜埼灯台・鮴埼灯台・中ノ鼻灯台・大下島灯台が同時期に完成し、海の安全が大幅に改善しました。明治42年4月、灯台の機能を停止して「潮流信号塔」に変身して船舶通行信号と潮流信号を行うようになりました。海上交通事情は更に変化して、昭和28年9月には復元して灯台業務を再開しました。この時は電化により機能を大幅に向上しました。
 昭和34年3月に自動化して無人運用となり、機器の状態は常に管理事務所に自動通報されています。
(灯台わきに立つ掲示板から)
高根島灯台(2017年01月撮影)