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蝶々夫人 ”Madama Butterfly ” |
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ジャコモ・プッチーニ作曲 初演:1904年02月17日 ミラノ ミラノ・スカラ座 |
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(あらすじ) |
【第1幕】
時は1890年代、舞台は長崎の港を見下ろす丘に立つ家。アメリカ海軍士官のピンカートンは、結婚仲介人ゴローの斡旋によって、現地妻として蝶々さんと結婚します。アメリカ総領事シャープレスが、ピンカートンの行為は軽率だと忠告しましたが、彼は聞く耳を持ちません。 蝶々さんは武士の家に生まれましたが、父が切腹するなど没落して芸者となっていました。このとき15才。結婚を心から喜んでいて、キリスト教に改宗までしました。しかし、その改宗に怒った叔父の僧侶ボンゾが、結婚式に怒鳴り込み、他の親戚もあきれて帰ってしまいます。悲しむ蝶々さんでしたが、ピンカートンが彼女をなぐさめ、二人は初夜を過ごしたのでした。 【第2幕】 結婚生活も束の間、ピンカートンがアメリカに帰ってしまって3年が経ちました。彼の帰りをひたすら待つ蝶々さん。ある日、総領事シャープレスがピンカートンの手紙を持って現れます。シャープレスはその手紙を蝶々さんに読んで聞かせようとしますが、ピンカートンの帰りを信じる蝶々さんを前に最後まで読むことができません。逆に、二人の間にできた3才の子を見せられ、ますます真実を話せなくなりました。シャープレスが帰ったあと、蝶々さんは長崎の港にピンカートンの所属する軍艦が入港したのを確認します。そして喜んで彼の帰りを待つのでした。 結局、一晩中寝ずに待っていましたが、彼は帰って来ません。朝、蝶々さんが子供と寝室で休んでいると、ピンカートンとその妻ケートが訪ねてきます。女中のスズキから蝶々さんの思いを聞いたピンカートンは深く反省し、耐えられずそこから立ち去りました。直後に蝶々さんが起きてきて、アメリカ人女性の姿を見たとき、彼女はすべてを悟ります。子供を預かるというケートの申し出に、蝶々さんは彼が迎えに来るなら渡すと言いました。 そして、ピンカートンが駆けつけたときには、すでに彼女は父の形見の短刀で自害していたのでした。 |
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ |
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2006年07月20日 兵庫県立芸術文化センター 大ホール |
指揮:佐渡裕 演出:栗山昌良 管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団 合唱:ひょうごプロデユースオペラ合唱団 蝶々さん:浜田理恵 ピンカートン:アレッサンドロ・リベラトーレ シャープレス:デヴィッド・ォーカーランド スズキ:坂本朱 ボンゾ:松下雅人 ヤマドリ:キュウ=ウオン・ハン ケイト・ピンカートン:柳澤涼子 |
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