”第九”知っとこ豆知識


(004)べトーヴェンの第九が国歌になった⇒EUの国歌です
EUの国旗
欧州連合(EU)首脳会議で欧州憲法に、ベートーベン作曲「交響曲第九番」の最終楽章で歌われる「歓喜の歌」をEUの“国歌”とすることが盛り込まれました。(歌詞は無くメロディーのみ)第1条6項「欧州の象徴」の中でEU旗とともに規定されており、憲法により公式に「EUの歌」となりました。「歓喜の歌」は、苦難を経て喜びに至るという意味合いが込められています。1951年に発足した欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)から欧州共同体(EC)を経てEUへと欧州統合の努力を重ね、統合を拡大、深化させてきた成果を象徴する歌としてふさわしいものと言えます。「歓喜の歌」を欧州の“国歌”にというアイデアは、オーストリアの政治家で汎欧州運動の創始者、 クーデンホーフ・カレルギー氏が60年代に提案。70年代には既に「欧州の歌」として歌われていました。ベルリンの壁が崩壊し東西ドイツの統一が実現した90年の式典でも「歓喜の歌」が流されるなど、これまで非公式には欧州を象徴する歌として認知されていました。