一月(睦月)

しだれ梅と椿まつり
02月18日〜03月21日 城南宮
【城南宮へのアクセス】

JR京都駅から京都市営バス

19号系統「城南宮」下車すぐ

城南宮は「曲水の宴」で大変有名な神社ですが、「春の山」とよばれる庭園では「源氏物語」に登場する百余りの植物が植えられていて「源氏物語花の庭」とも呼ばれているほどです。2月下旬には150本余りのしだれ梅、その後には300本もの椿が咲き誇ります。毎日15時には神職の案内あり。

梅まつり
03月01日〜10日 梅小路公園
【梅小路公園へのアクセス】

JR京都駅・烏丸中央改札口より
塩小路通を西へ徒歩約15分

梅京都の梅小路公園の東南側には”梅こみち”と名付けられた小さな梅林があり,約140本の梅が植えられています。濃紅色の八重寒紅や大輪の白い花を咲かせる大盃をはじめ,白加賀,冬至梅,新千鳥,新平家,寒紅梅など14種の梅が植えられています。これらの一部は下京区誕生120周年を記念して整備されたもので,毎年3月上旬には甘い香りを持った美しい花が咲きます。この時期に合わせて”梅まつり”が開催されます。

観梅会
03月01日〜31日 隋心院
【隋心院へのアクセス】

京都市地下鉄東西線「小野駅」

から徒歩5分

小野小町の居住跡とも言われる随心院は、季節ごとに大変美しい花々が咲きます。とりわけ広い境内の一画を占める小野梅園の紅梅は見事です。400坪の梅園を埋め尽くすように咲くのは、「はねずの梅」約230本。 「はねず」とは薄紅色の古称で、随心院の梅は古くから「はねずの梅」と称されていました。「はねずの梅」は八重の遅咲き。毎年3月中旬から下旬にかけて満開となり、3月1日〜3月31日にかけては小野梅園にて「観梅会」が行われます。

雛祭
03月01日 宝鏡寺
【宝鏡寺へのアクセス】

JR京都駅前より市バス9系統で「堀川寺之内」下車徒歩約5分
歴代天皇の息女(内親王)の門跡寺院として格式高く、御所ゆかりの人形が数多く伝えられているところから「人形寺」と呼ばれる宝鏡寺。三月一日から催される「宝鏡寺春の人形展」には、由緒ある貴重な人形が展示されます。初日の三月一日には雛祭が行なわれ、島原の太夫が艶やかな舞を披露します。

春の人形展
3月01日〜4月03日 宝鏡寺
【宝鏡寺へのアクセス】

JR京都駅前より市バス9系統で

「堀川寺之内」下車徒歩約5分
宝鏡寺は光格天皇より賜った直衣雛(のうしびな)をはじめ、皇女和宮の遺愛の品など多くの人形を所蔵し「人形の寺」として有名です。ふだんは非公開ですが春と秋に人形展が開かれます。一般に、京都や奈良にある尼門跡寺院にはたくさんの人形が保存されています。代々内親王が入寺され、天皇からことあるごとに人形が贈られてきたことに由来します。昭和32(1957)年秋より人形展を始め、それ以降は毎年春と秋に一般公開しています。年一回、秋に人形供養祭が営まれるようになり、昭和34年の秋には壊れたり汚れたりして捨てられてしまう人形を供養し、その霊を慰めるため人形製作に携わる人々などによって人形塚が境内に建立されました。

涅槃図特別公開
03月01日〜31日 真如堂
【真如堂へのアクセス】

市バス 5,27,203,,204番系統で「真如堂前」下車、西へ徒歩約10分

「真如堂」は比叡山延暦寺を本山とするお寺です。正しくは真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)といい、極楽浄土が御利益です。創建は永観2年(984)、比叡山の常行堂にあった阿弥陀如来像を移して開いたとされています。境内には本堂や三重の塔、鐘楼堂などが建ち並び、閑静な雰囲気を醸します。また、東山を借景とした「涅槃の庭」の眺めは一見の価値ありと評判です。「涅槃図」は江戸時代、宝永年間に描かれたもので、縦10m横6mの迫力ある大きさ。お釈迦様の入滅が主題で、人や鳥、獣や昆虫まで、生命ある者すべてがお釈迦様の周りに集まって別れを惜しむ様子が描かれています。紙本着色(極彩色)なのが珍しく、僧侶の解説付きで拝見できる貴重な機会です。

流し雛
3月03日 下鴨神社
【下鴨神社へのアクセス】

JR京都駅より
市バス(4・205系統)下鴨神社前(糺の森)下車

毎年3月3日に下鴨神社で行われる「流しびな」は、京都の有名なひな祭りのひとつです。そもそものひな祭りの原形は、穢(けが)れを人形に託して川や海に流し、災厄を祓うという行事でした。現在でも、地域によってはおひな様を川に流す風習が残っています。下鴨神社の「流しびな」もそのひとつです。わらで編んだ「桟俵(さんだわら)」の上に和紙製のひな人形を乗せて、下鴨神社の舞殿の横を流れる御手洗川(みたらしがわ)に流します。この御手洗川は社の前の御手洗池より流れ出ています。御手洗池の井上社には罪、穢(けが)れを祓い除く神様が祀られており、神社を不浄のものから守っています。

ひいなまつり
3月03日 市比賣(いちひめ)神社
【市比賣神社へのアクセス】

京阪五条駅 徒歩5分 市バス河原町五条正面  3分
地下鉄 烏丸線「五条」より徒歩10分
上巳の節句を迎えると、河原町五条下ルの女人守護の神社・市比賣神社では「ひいなまつり」が催されます。午後1時より祭事が行われたあと、近くのひとまち交流館にて人形でなく実際の人がお雛さまやお内裏さま、三人官女や五人囃子に扮する「ひと雛勢揃い」とその着付けを披露します。五人囃子の雅楽に合わせ、三人官女が桃の花をかざして舞を披露し、参加者はカメラを向けたりしながら楽しめます。また、別室では投扇興、双六、ひな茶などに興じ、参観者もお雛さまの格好をして記念撮影も出来ます。

桃花神事
03月03日 上賀茂神社
【上賀茂神社へのアクセス】

JR京都駅前より市バス9系統「上加茂御薗橋」下車
徒歩約5分
「桃花神事」は上巳の節句を起源とし、神前に草餅や桃花を供えて諸病災厄を祓い除け、国家安寧を祈念するお祭りです。「流しびな」は、本来は上巳の節句に行われた禊(人形流し)です。己の罪穢れを人間の型に切り抜いた人形に託して河川に流す古来の風習です。近年では、俗に云う雛祭ですが、上賀茂神社では女児のみならず男児も雛祭に参加します。本殿での神事の後に、「交通ルールを守ろう!」といった類の紙芝居を観て、人形流しを行います。浅俵(サンダワラ)には「願い札」が付いており、幼稚園児達はそこに名前・住所・願い事を書いて流します。因みに、此処渉渓苑では四月に「賀茂曲水の宴」が行われます。意味的には、「流し雛」と「遠足」が併わさった愉しい雛祭と云えます。上賀茂神社の雛祭は子供達が普段行かない神社に行く「校外学習」と云え、「雛祭」と「曲水の宴」と「遠足」を足して三で割った愉しいお祭とも云えます。四月から小学校に入学する氏子地域の幼稚園児が対象です。

春桃会
03月03日 三十三間堂
【三十三間堂へのアクセス】

JR京都駅前から市バス206系統で5分「博物館三十三間堂前」下車
徒歩直ぐ

三十三間堂は正式名称は「蓮華王院」で、“三十三間堂”の呼び名は三十三の本堂柱間を数えることに由来し、木造建築 では世界一の長さを誇っています。”三十三間堂”の名前にちなんで「三」の重なる〈桃の節句〉に行なわれる法会で、華道池坊の献花式と華展、瀬戸内寂聴師の青空説法や千体観音像を特設の高壇から遥拝するなど(無料公開)終日色んな慶祝行事が催され、限定の女性専用「桃のお守り」も授与されます。

梅産(うめうめ)祭
03月03日 梅宮大社
【梅宮大社へのアクセス】

市バス【3】・【28】・【29】
【71】系統にて
「梅ノ宮神宮前」下車
徒歩約3分

梅宮大社では3月第1日曜に梅産(うめうめ)祭が開催されます。古来より梅宮大社は「産宮」とも呼ばれ、農業、産業(特に酒造)、子宝、安産の御益で知られています。祭神、酒解子神は木花咲耶姫であり、木花は梅花の雅称であり、古来梅が神花とされていました。”梅”と”産め”をかけて、梅花が見頃の3月第1日曜に祭礼を行い、当日祈願を受けた方には「招福梅(梅干)」を授与し、参拝者には神酒及び特製梅ジュースが無料接待さます。



雨乞祭
03月09日 貴船神社
【貴船神社へのアクセス】

出町柳駅から叡山電車「鞍馬行き」に

乗り「貴船口」下車徒歩約20分

水の供給を司る「タカオカミノカミ」を祀る貴船神社で行われる祭儀です。「雨乞」の名称ではあるが、農耕作業の始まる時節を前に、今年一年の天候(晴雨)の順調、適度な雨の恵みと五穀豊穣を祈念するものです。祭儀では神前に供えた御神水に御神酒と塩を注ぎ入れ、神職らが太鼓や鈴・鉦鼓などを打ち鳴らし「雨たもれ、雨たもれ、雲にかかれ、鳴神じゃ」と唱えながら、その水を榊の枝で天地に散水して祈念します。かつては貴船神社奥宮の山中にある「雨乞の瀧」(現在は禁足地)で行われていた雨乞祈願の手振りを、今に伝える特殊神事です。

芸能上達祈願
03月10日 虚空蔵法輪寺
【虚空蔵法輪寺へのアクセス】

 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車
徒歩約15分
京福電鉄「嵐山駅」下車
徒歩約10分

芸事の上達を祈願する「芸能上達祈願祭」が毎年3月10日に西京区嵐山の虚空蔵法輪寺において行われます。このお寺は『今昔物語』・『枕草子』・『平家物語』にも登場し、古くから知恵と技芸を授ける守護仏として多くの人々の信仰を集めています。当日は芸の上達を願って法要(13:00〜)が行われた後に茂山社中による奉納狂言が行われます。狂言が始まると本堂は訪れた参拝者らの笑い声に包まれます。境内には早咲きの紅梅が美しく咲いていました




蛇祭
03月10日 大原・おつうが森
【大原へのアクセス】

京都市営地下鉄

国際会館駅よりバス約20分

「おつうが森(乙が森)」は、寂光院へ向かう途中、草生川沿いにある小さな森を言います。若狭の大名に見初められた「おつう(於通)」という美しい村娘は、厭きられて、あるいは病を患い里へ返されます。正気を失った娘は、村を通りがかった殿の行列に近づき、家来に斬られました。また、おつうは身を投げ、蛇身となって殿の後を追い、家来によって3つに斬られたと言います。これが大原の蛇祭りの始まりで、毎年3月10日に行なわれています。藁で作られた蛇の頭と胴はおつうが森、尾は江文神社御旅所・花尻の森(花尻橋、5月5日)でそれぞれ祀られています。この祭も今は廃れ、当日朝に村人が集まり、注連縄を取り換えたり、付近の清掃をするだけになっております。

東山花灯路
3月10日〜21日 東山・高台寺近辺
【高台寺へのアクセス】

JR「京都駅」から206系統の市バス約20分「東山安井」下車〜徒歩約5分

京・東山山麓に連なる北は青蓮院から円山公園、八坂神社を通って、南は清水寺までの散策路約4.6kmに、京焼・清水焼、京銘竹、北山杉磨丸太、京石工芸、金属工芸の5種類の露地行灯約2400基を設置。白壁や土塀、木々に揺らめく陰影、石畳に映えるほのかな灯り、門前町の店頭に彩りをそえるはんなりとした灯りなど、京都ならではの様々な表情を見せる町並みの魅力を堪能出来る。又、生け花展や日本舞踊、能、狂言等の催しも行われている。

京都マラソン
03月11日 西京極総合運動公園〜平安神宮
【西京極総合運動公園へのアクセス】
JR京都駅より京都市バス73系統
「西京極運動公園前」下車
徒歩約3分


【平安神宮へのアクセス】
JR「京都駅」中央口から5系統のバス「京都会館美術館前」下車
徒歩約5分

京都マラソン2012(第1回)が3月11日、京都市右京区の西京極陸上競技場をスタート、左京区の平安神宮前にフィニッシュするコースで行われました。スタート時の気温は6・5度で好天に恵まれ、1万3913人が出場したフルマラソンの完走率は95・3%を記録。アマチュアでも3時間を切るランナーが結構いました。また東日本大震災の発生時刻に合わせ、フィニッシュ地点ではランナーや大会関係者らが黙とうをささげました。車いす競技や2人でたすきをつなぐペア駅伝も行われました。沿道には市民ら48万2000人(主催者発表)が詰めかけました。



涅槃会(ねはんえ)
3月14日〜16日 東福寺
【東福寺へのアクセス】

JR奈良線・京阪本線
 「東福寺駅」下車,南東へ徒歩10分
市バス202,207,208系統
 「東福寺」バス停下車
東福寺は1255年(建長7)に建立された禅刹で、京都五山の一つ。境内は広く、日本最古の三門(国宝)、禅宗寺院様式の東司[とうす](トイレ)(重要文化財)、堂本印象が竜を天井に描いた本堂などが立つています。本堂ではこの時期、大きさ縦12m、横6.5mの大涅槃図の開帳が行われます。室町時代の著名な画家明兆の大作です。献花展、尺八献笛、甘酒の接待もあり境内が一段と賑やか。期間中、龍吟庵や国宝・山門楼上佛天井絵等も特別に公開されます。

涅槃会(ねはんえ)
3月14日〜16日 泉涌寺
【泉涌寺へのアクセス】

市バス泉涌寺道バス停下車、総門まで徒歩約5分、大門まで徒歩約10分。
涅槃会(ねはんえ)は仏教における三大仏忌のひとつで、釈迦が入滅した旧暦の2月15日前後に『釈迦の命日』として釈迦の入滅のときのようすを絵にした涅槃図を掲げ、その威徳を偲ぶ法要が執り行われます。東山区の真言宗泉涌寺派総本山・泉涌寺(せんにゅうじ)においては「大涅槃図」が毎年3月14日から16日まで掲げられます。「大涅槃図」は横7.3m、縦15.1m、重さ150sもある紙本極彩色描表装、日本最大の巻物で、江戸時代中期の画僧である明誉上人が描いたものです。釈迦は沙羅双樹(さらそうじゅ)の間に頭を北に向け、右脇を下にして横たわっています。周囲には沢山の菩薩、諸弟子から家畜を含むあらゆる生き物52種類や、母の摩耶夫人(まやぶにん)も悲しみにくれる様子が、横たわる釈迦は約2.5m、菩薩、諸弟子ら人々は等身大で描かれています。(涅槃とは、釈迦の入滅と、釈迦が完全な悟りを得たことを指します)泉涌寺は東山三十六峰の一嶺、月輪山の麓に静かにたたずむ皇室ゆかりの寺「御寺(みてら)」として親しまれています。創建時、法輪寺と名付けられましたが、1218年に大伽藍が建立され、寺地の一角から清水が涌きでたことから泉涌寺と改められました。大門から広々とした坂道を下ると正面に仏殿、奥には55名の皇族が眠る月輪稜がひっそり佇んでいます。

涅槃会
03月15日 清涼寺(嵯峨釈迦堂)
【清涼寺(嵯峨釈迦堂)へのアクセス】


JR嵯峨嵐山駅→徒歩約10分

京都三大火祭りのひとつで、入滅した釈迦が荼毘に付される様子を再現した行事「涅槃会とお松明式」が3月15日に右京区嵯峨の清涼寺において行われます。午後7時より涅槃図が掲げられた本堂において涅槃会大法要が営まれた後、提灯行列が西門から本堂前へと練り歩きます。その後、午後8時30分より読経の声の響くなか、逆三角錐形に組まれた高さ7mの大松明に火が点火され、夜空に炎が勢いよく舞い上がります。この日は国宝で日本三如来のひとつである三国伝来の生身の本尊釈迦如来像が特別公開され、狂言堂では嵯峨大念仏狂言が演じられます。

嵯峨大念仏狂言
03月15日 清涼寺(嵯峨釈迦堂)
【清涼寺(嵯峨釈迦堂)へのアクセス】


JR嵯峨嵐山駅→徒歩約10分

京都三大火祭りの1つが清涼寺で行われるお松明(たいまつ)と呼ばれる祭りです。この祭りの行われる清涼寺は、嵯峨の釈迦堂さんの名前でも親しまれているお寺で、嵯峨狂言や念仏、六斎などの民衆芸能の拠点でもあります。そのため、境内には狂言堂などもあり、お松明の日には京都市の無形文化財に指定されている嵯峨大念仏狂言も奉納されます。この狂言堂の他にも、境内には豆腐料理のお店があったり、名物のあぶり餅を売っているお店があったりもします。また、古梅(軒端の梅)と呼ばれる境内の梅が有名です。この清涼寺のある嵯峨野には、他にも多くのお寺があるのですが、国宝に指定されている仏像が見られるのは清涼寺だけで、三国伝来の生身のお釈迦さまと呼ばれているこの仏像は、仕上げの段階で仏牙を入れた時に、その中の1点から血を流して生身の仏である事を示したと言われています。また、本堂の横には大阪城発掘の際に見つかった豊臣秀頼の首塚が祀られていたり、境外の墓地には遊女夕霧の墓もあります。



嵯峨のお松明
3月15日 清涼寺
【清涼寺へのアクセス】

JR嵯峨嵐山駅→徒歩約10分

春の先駆けに火を伴ったお祭りが世界的に見られます。どこともに「春を告げる」意味合いの行事となっているようです。立春に春が生まれて、やっとこの日人前に出てきたと言う所でしょうか・・・。今年も3月15日お松明の行事が清涼時(嵯峨釈迦堂)で開かれまました。このお松明は、入滅したお釈迦様の荼毘の様子を偲ぶものとされていますが、8メートル以上の大松明三基は、それぞれ稲の早稲・中稲・晩稲を表しこの燃え方が豊凶を表すと言われています。春・火・稲の豊穣というキーワードのお祭りで、凄い迫力でした。

春の青龍会
03月15日〜17日 清水寺
【清水寺へのアクセス】

市バス
 京都駅より(206番・100番)
 で五条坂下車、 徒歩約10分

京都には古来より、東に流水のある所を青龍(せいりゅう)、南に窪地・朱雀(すじゃく)、西に大道・白虎(びゃっこ)、北に丘・玄武(げんぶ)の四神相応(しじんそうおう)の考えがありました。四神とは、中国神話に登場する、世界の四方向を守る聖獣のことです。東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武といい、それぞれ川、海、道、山などに対応します。東山山系「青龍」の地に清水寺は位置します。観音様の化身である青龍が、夜毎境内の音羽の滝に飛来して水を飲んだという清水寺に古くから伝わる伝承にちなんで、平成12年から始められた観音加持の法要です。法螺貝を吹きながら先布令(さきぶれ)を行う「転法衆」を先頭に、行道を指揮する「会奉行」や観音加持を行う「夜叉神」、龍の前後を守護する「四天王」に「十六善神」の神々からなる大群会行が、14:00から行道が見られます。




仏大涅槃図公開
03月15日〜4月15日 本法寺
【本法寺へのアクセス】

市バス 堀川寺之内 徒歩約3分

 京都バス 堀川寺之内 徒歩約3分

 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅 徒歩約15分

叡昌山本法寺は、日親上人が永享8年(1436)、東洞院綾小路に開創した日蓮宗本山です。日親が時の将軍・足利義教に迫害を受けたことにより、開創時の寺は焼却されてしまいましたが、後花園天皇により四条高倉に再建され、その後、三条万里小路、一条戻橋に移転を繰り返しました。後に、豊臣秀吉の帰依を受け、天正15年(1587)、現在の地に豪華を誇った伽藍などが建立されましたが、これらも天明の大火(1788)で焼失してしまったと伝わっています。悲願の歴史を乗り越えながら、大切に守り続けられてきたこの本法寺で、春と秋には国内最大級といわれる長谷川等伯筆による「佛涅槃図」などの寺宝が特別公開されます。この涅槃図は、東福寺(吉山明兆筆)、大徳寺(狩野松榮筆)とともに「京都三大涅槃図」と呼ばれるもののひとつで、縦10m、横6mにも及ぶ巨大な紙本濃彩画です。掛軸の地部分もすべて紙上に描き込まれた書き表装で、大きさではわずかに東福寺のものに及ばないものの、その卓越した技法の点では、まさに日本一の大涅槃図として、重要文化財指定を受けています。また、日親が本阿弥家と関係が深かったことから、同寺には本阿弥光悦作の寺宝を多く伝えています。書画、陶芸など幅広い分野で活躍した光悦ですが、「巴の庭」と呼ばれる斬新な同寺の書院風枯山水庭園は、光悦が設計した唯一の庭園とされており、国の名勝として指定を受けています。

古渓忌
03月17日 大徳寺・大仙院
【大徳寺へのアクセス】

京都市営地下鉄北大路駅2番出口→徒歩約15分
または市バス1・205・206系統で5分、バス停:大徳寺前下車、徒歩約5分

大仙院の三代目住職で、千利休と親交の深かった古渓宗陳和尚を偲び、毎年命日の3月17日に裏千家中川社中による薄茶の奉仕が行われます。古渓和尚は、豊臣秀吉が醍醐の三宝院に庭園を築くに当たって、大聖国師作庭の枯山水庭園の庭石を没収しようとした時、身を投じて防がれたという逸話があります。大仙院は大徳寺北派の本庵で、方丈は日本最古の「床の間」と「玄関」を持つ室町時代の方丈建築として国宝に指定されています。




元政上人御忌華懺法会奉修
03月18日 瑞光寺
瑞光寺へのアクセス】

JR奈良線「稲荷」駅より
徒歩約7分


京阪本線「深草」駅より
徒歩約8分

瑞光寺の開祖は元政上人です。江戸時代初期の日蓮宗を代表する高僧といわれ、京都深草に住したところから、深草(草山)の元政、艸(草)山和尚とよばれています。日蓮宗の宗学者、教育者として大きな功績を遺していますが、当代一流の詩人・文人としても著名です。元政上人はこの草山で自ら信行に励むと共に、著作詩文を多くものにし、著名な文人墨客と交遊し、宗内外の碩学と道交を結びました元政上人の孝心は世上有名なもので、古人の句にも「元政の母のあんまやきりぎりす」とうたわれるほどです。その母妙種は寛文七年八七歳の長命をもち逝去しました。元政上人は生涯多病であったようで、深草にあっても度々療養に出かけていたようです。母を送った年にまた病を発し翌寛文八年正月末、自ら寿命を悟って帰山、一八日世寿四六歳をもって遷化しました。毎年3月18日に元政忌が行われ遺品が公開されます。

和泉式部忌
03月21日 誠心院
【誠心院へのアクセス】

JR京都駅から市バス17・205系統
で約11分、バス停:四条河原町下車、徒歩約5分

和泉式部は、平安時代中期の女流歌人で、中古三十六歌仙の一人にも数えられています。恋愛・哀傷歌・釈教歌を多く詠みましたが、情熱的な恋歌が多いことからもわかるように、恋多き女性だったと言われています。和泉式部忌は、その和泉式部の命日である3月21日に、ゆかりの深い誠心院で毎年行われる法要行事です。11時からは謡曲が奉納され、10時〜16時の間は和泉式部の打ち掛けで作ったとされる屏風が公開されます。新京極通りの喧騒から1歩入れば、平安時代から受け継がれる歌の世界を感じとることができます。



千本釈迦念仏
03月22日 千本釈迦堂
【千本釈迦堂へのアクセス】

JR京都駅から市バス50系統

「上七軒」下車徒歩3分

釈迦(しゃか)が最後に残した説法をまとめた「仏遺教経」を訓読する「千本釈迦念仏」は毎年3月22日、京都市上京区の千本釈迦堂(大報恩寺)で営まれ、僧侶10人がうたう独特の節回しが境内に響きます。千本釈迦念仏は700年以上前から続く伝統行事で、「徒然草」にも記述があります。念仏の音階を途中で大きく変える節回しが特徴です。国宝の本堂には涅槃(ねはん)図が掲げられます。「足るを知らざる者は富めりといえどもしかも貧し」などと現代にもつながる釈迦の教えを、多くの参拝客が1時間近く声を合わせ、彼岸法要として先祖を供養します。




小倉あん発祥地顕彰式
03月24日(3月最終日曜日) 二尊院
【二尊院へのアクセス】

JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅より

徒歩約25分

和菓子には欠かせない餡は平安時代初期、小倉村の和三郎が初めて作ったと云われています。弘法大師・空海が唐から持ち帰った小豆を小倉の地で栽培し、砂糖で小豆を煮て内裏に献上したと伝えられています。これが餡の起源と云う訳ですから、相当旧くから我我日本人に親しまれてきた食物なのです。時代は降り、鎌倉時代以降は丹波地方で小豆栽培が広まり、「丹波大納言」の愛称で有名な産地になりました。 それに伴い、山城小倉周辺での栽培は衰退し、現在に至ります。こしあんと粒あんを混ぜた「小倉あん」の名称のみが残る事になります。餡の発祥地という事で、「小倉餡発祥地顕彰式」が平成十七年より毎年3月の最終日曜日に行われています。主催は「小倉餡顕彰世話人会」です。参拝者にはぜんざいの接待があります。



五穀豊穣祈願祭
03月25日 吉祥院天満宮
【吉祥院天満宮へのアクセス】

 市バス 吉祥院天満宮前
徒歩約3分

 JR 西大路駅 徒歩約15分

吉祥院天満宮当宮は、菅原道真公がおなくなりになって31年目に当たる承平四年(934)に菅原家ゆかりの道真公御誕生の地に朱雀天皇の勅命により創建された最初の天満宮です。これより先、平安遷都とともに文章博士として恒武天皇に随行された道真公の祖父清公卿は遣唐使の命を受けて唐へ渡航中暴風に遭遇、船上にて吉祥天女の霊験を得て入唐、無事任務を終えて帰国後、自邸内にお堂を建て吉祥天女の尊像をまつりました。これが吉祥院の由来で地名の起源となっていまう。境内には道真公のへその緒を埋めたと伝えられる「胞衣(えな)塚」をはじめ、少年時代に習字に使用したという「硯の水」や顔を写したと伝える「鑑(かがみ)の井」などがあります。祭神・菅原道真公の1ヶ月遅れの命日であるこの日、御供物を奉納し、五穀豊穣を祈願します。御供には菜の花など農作物が多いことから、「菜の花御供」とも呼ばれています。神事は午前6時より 「御供」見学は午前中です。



はねず踊り
3月第4日曜日 随心院
【随心院へのアクセス】

京都市地下鉄東西線「小野駅」

から徒歩5分
うす紅色のことを古くは「はねず」といい、随心院門跡の紅梅は古くからこの名で呼ばれていた。昔深草の少将は小野小町を慕うあまり百夜通いの悲願をこめて通い続けたにもかかわらず九十九日目に代役を立てたのが運のつきで二度と小町の姿を求めることが出来なくなった。その後、小町は毎年「はねず」の咲く頃に老いも忘れ,里の子供たちと楽しい日々を過ごしたそうである。はねず踊りは隋心院に伝わる小町の伝説を主題としたものである.