一月(睦月)

風まつり
07月01日〜16日 千本ゑんま堂
【千本ゑんま堂へのアクセス】

JR京都駅中央口から

市バス206系統「乾隆校前」下車

京都市上京区の千本ゑんま堂(引接寺)では7月1日から15日まで、夜間に「風祭り」が行われ、涼やかな風鈴の音が響く境内で、参拝者が本尊の閻魔(えんま)法王像のライトアップやお香を楽しんでいます。風祭りは、閻魔法王に仕えたといわれる同寺開基の小野篁(おののたかむら)が、風となって冥(めい)界と行き来したという伝説にちなみ、毎年この時期に実施されています。5日には風鈴の下がる境内で、午後7時から、本尊が真っ赤にライトアップされます。参拝者は願いをしたためた梶の葉をかざして焼香し、燃えるような面持ちの閻魔様に思いを託します。

嵐山・鵜飼
07月01日〜09月15日 嵐山・渡月橋上流
【嵐山へのアクセス】

JR京都駅→山陰本線(嵯峨野線)に乗り「嵯峨嵐山」徒歩約10分
京福電鉄四条大宮駅→京福嵐山線に乗り「嵐山駅」下車 徒歩約5分
阪急電鉄桂駅→阪急嵐山線に乗り「嵐山駅」下車 徒歩約15分

毎年行われる嵐山の鵜飼は夏の風物詩です。歴史は古く嵐山の鵜飼は千年の昔から行われていました。かがり火の中、屋形船から嵐山の夜景と鵜飼を楽しむことが出来ます。嵐山渡月橋上流一帯を大堰川と言います。834年頃法輪寺道昌が大堰を築造するまでは葛野川と呼ばれていました。最初のお船遊びは醍醐天皇(898年)頃と言われており、以後度々行われてきました。昭和3年より車折神社が『三船祭』と称してこれを再現し、現在も営まれるようになりました。また、夏の風物詩である嵐山の鵜飼は清和天皇(849〜880)に宮廷鵜飼が行われたのが始まりで、徳川時代に途絶えましたが昭和25年再興され現在に至っています。



賀茂御戸代能(かもみとしろのう)
7月01日 上賀茂神社
【上賀茂神社へのアクセス】

JR京都駅前より市バス9系統「上加茂御薗橋」下車、徒歩約5分

毎年7月1日に行われる上賀茂神社の『賀茂御戸代能』は遠く孝謙天皇の御代に御戸代田壹町をご寄進せられた折に、端を発し、田楽・猿楽の行われた時代より続けられている大変由緒深く、古い伝統と永い歴史をもった行事です。従って日本の能楽の先駆をなすものと考えられ、又薪能の元祖とも言われている能楽です。今年(2008年)は源氏物語千年紀と言うことで、素謡:神代の後、能:須磨源氏、狂言:清水、能:葵上が演じられました。。 

祇園祭・山鉾連合会社参
07月02日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

7月の2日、先ずは17日の山鉾巡行の順位を決めるため、各山鉾町代表者が羽織はかま姿で市議会議場に集まり、くじを引きます。それで、巡行の順番が決まったら各山鉾町代表者が八坂神社に参拝し、祭礼の無事を祈願します。その後に宮司と清々講社代表を挟んで、山鉾連合会理事長を筆頭に各山鉾の代表者が、南門を背に記念撮影を行います。

みやび会お千度
07月04日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

京都・祇園の芸舞妓らが、芸の上達と暑い時期の無病息災を祈願する「お千度」が毎年7月4日頃、京都市東山区の八坂神社で行われます。京舞井上流の門下生でつくる「みやび会」の芸舞妓らが、新調したおそろいの涼しげな浴衣姿で三々五々、境内に集合。本殿の周囲を歩いて願を掛けた後、神職が家元の五世井上八千代さんや門下生におはらいをします。お千度は、みやび会が毎年7月上旬に実施している恒例行事です。祇園祭とは直接関係はありませんが、祇園祭の宵山や山鉾巡行が近づき、熱気が徐々に高まる時期の京都の風物詩として親しまれています。

七夕会
07月04日〜08日 高台寺
【高台寺へのアクセス】

JR京都駅より市バス206系統で「東山安井」バス停下車
 徒歩約5分

北政所ねねゆかりの高台寺では7月4日・5日に夢あかりライトスケープ 夜の特別拝観 七夕会が催されます。七夕会を前に3日には、保育園の園児らや地元の小学校の生徒さんらによって七夕の飾りつけが行われます。「大きくなったらウザギみたいに早く走れますように」、「セレブになれますように」、「みんながしあわせでありますように」などの願い事が託された短冊や可愛らしい飾りが笹に飾りつけられました。七夕会では日没後に20数本の七夕飾りや境内がライトアップされ、幻想的な七夕の夜を楽しむことができます。

七夕祭(棚機祭)
7月07日 北野天満宮
【北野天満宮へのアクセス】
JR「京都駅」から50・101系統のバス「北野天満宮前」下車すぐ
北野天満宮の御祭神菅原道真公の詠まれた詩に「ひこ星の行(ゆき)あひをまつかささぎの渡せる橋をわれにかさなむ」とあるように、天神さんの七夕の神事は御手洗祭(みたらしさい)と称され古くより重要なお祭りとして斎行されて来ました。(天神様の七夕として庶民に親しまれている)当日は近隣の幼稚園児が多数参加して、七夕祭が賑やかに行われます。

七夕まつり
7月07日 松尾大社
【松尾大社へのアクセス】

阪急電車嵐山線”松尾駅”下車すぐ
七夕まつり(たなばたまつり)では、ライトアップされた拝殿で優雅な倭琴舞、豊栄舞が奉納されまう。七夕ゆめ灯篭では、購入した灯篭に好きな文字を書き川へ流してもらう事が出来ます。当日は拝殿近くに座席が用意され誰でも無料で見学出来ます。19時半から庭園の松風苑がライトアップされ、無料で拝観出来ます。ゆめ灯篭は幻想的な雰囲気でカメラが沢山並んでおりました。

七夕祭
07月07日 地主神社
【地主神社へのアクセス】

JR京都駅・近鉄京都駅から市バス206・100系統で12分
「五条坂」「清水道(きよみずみち)」各バス停で下車、徒歩約10分
清水の舞台を出るとすぐ左側

地主神社の七夕祭は特に若い女性やカップルから厚い信仰を集めている、七夕こけしお祓いの神事で、良縁達成・恋愛成就を祈願します。織姫・彦星にみたてた一組の紙こけしに自分と相手の名を書き、固く結び合わせて本殿両側の「大笹」につるし、恋の願掛けをおこないます。恋愛成就を願う熱い思いで、境内は一日中盛り上がります。「七夕こけし」は、恋愛成就七夕祭の折に、お願い事を書き、本殿前にしつらえた大笹に結びつける祈願お札です。一対のこけしに自分の名前と結ばれたいお相手の名前を書いて固く結びつけて奉納します。

精大明神例祭
7月07日 白峯神宮
【白峯神宮へのアクセス】
市バス:堀川今出川駅下車すぐ
地下鉄:烏丸線今出川駅下車西へ徒歩約8分

精大明神例祭(せいだいみょうじんれいさい)は、蹴鞠家の飛鳥井氏別邸跡地である白峯神宮で行われる。白峯神宮は、蹴鞠の神様『精大明神』を祀る事からサッカーの神様として有名。毎年7月7日七夕の日に精大明神例祭が行われ、蹴鞠保存会による蹴鞠と七夕小町踊が奉納される。又拝殿では雅楽や御神楽等も奉納される。

綾傘鉾稚児社参
07月07日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩
約10分、またはJR「京都駅」
中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ
綾傘鉾は応仁1年(1467)から11年間続いた応仁の乱よりも前から継続されていた古い形の鉾で、洛中洛外図などには綾傘の長柄を人が捧げもって巡行する姿が描かれいるようです。江戸時代末期には小型の曳山に変えて巡行されていたようです。この曳山が元治元年(1864)7月18日に禁門の変により発生した元治の大火(げんじのたいか)の為に焼失したため巡行に参加できず、15年後の明治12年(1879)から明治17年(1884)の6年間は古い巡行の形を復活して歩きながら囃子を披露していました。綾傘鉾が大きな傘と棒ふりばやしの現在の形で巡行を復活したのは昭和54年(1979)からのことです。7月17日の山鉾巡行では、まだ幼い可愛い稚児が綾傘鉾の行列を先導する形で参加します。現在では生稚児が巡行に参加するのは山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾と、古い形を残す綾傘鉾だけですが、この綾傘鉾の稚児は長刀鉾の稚児に比べてずっと幼く、幼稚園児から小学校低学年の可愛い男の子6人が稚児を務めます。7月7日の午後に 稚児6人が町役員とともに八坂神社に参拝して祭事の無事を祈る神事が「綾傘鉾稚児社参」です。

お寺さんの陶器市
7月09日〜12日 千本釈迦堂
【千本釈迦堂へのアクセス】

JR京都駅から市バス50系統

「上七軒」下車徒歩3分

千本釈迦堂は正しくは大報恩寺といい、鎌倉時代初期(1227)に義空上人によって開創された寺です。本堂は創建時そのままのものであり、応仁の乱、大永の乱、享保の大火でもその戦禍、災難を免れ、市内の寺院としては最も古い本堂となっており、国宝に指定されています。柱には刀や槍による傷跡が残っており、遠い過去が垣間見られるます。千本釈迦堂では陶器供養法要と全国陶器市が約40年前から始められました。境内いっぱいに各地からの陶器がところ狭しと並べられ終日にぎわいます。10日には本堂にて陶器への感謝と業界の発展を祈願が行われます。

祇園祭・お迎え提灯
07月10日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ
祇園祭の神事「神輿(みこし)洗い」の神輿を迎える「お迎え提灯(ちょうちん)」は10日夕方から、京都市東山区の四条通で行われ、祇園囃子や提灯の行列が雨の中を練り歩きます。この行事は、八坂神社(同区)の氏子組織である祇園万灯会の有志らによって行われます。武者姿や鷺(さぎ)踊の子どもらが列をつくり、同神社を出発。円山公園を経由し、それぞれに提灯やのぼりをたてて四条通を西へ進んで行きます。

祇園祭・神輿洗い
7月10日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ
祇園祭の神幸祭(17日)と還幸祭(24日)で、京都市内を練り歩く神輿(みこし)を清める「神輿洗い」は10日に市中心部の四条大橋で行われます。八坂神社(同市東山区)の3基の神輿のうち、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭る「中御座」を清める神事です。大松明が八坂神社と四条大橋の間を往復した後、白い法被姿の氏子らが「ほいっと、ほいっと」と掛け声をあげながら神輿を担いで橋に到着します。橋の中ほどで、神職が鴨川からくみ上げた水に浸した榊(さかき)を神輿に向けて数回振ると、見物客らはしずくを浴びようと競うように神輿を取り囲み、熱気に包まれます。

祇園祭・日本神話語り奉納
07月10日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

日本神話を語るのは6世紀に成立した古事記・日本書紀の2冊の本です、これらは異なる経緯から編纂されており、内容は基本的に異なっています。しかし一方で、帝紀・旧辞という2冊の本から双方の書が成立した点では共通しています。帝紀は歴代天皇の系図、旧辞は天皇家にまつわる物語が記された本ですが、記紀の比較の結果としてこの帝紀が初代・神武から33代推古まで、旧辞が神代と初代・神武、10代崇神から23代顕宗までと言われています 。祇園祭の各種行事の一環として、7月10日の13時より、古事記の語りが奉納されます。

祇園祭鉾建・山建(写真は長刀鉾)
07月10日〜14日 市内各鉾町
【長刀鉾へのアクセス】

 市バス 四条烏丸
地下鉄 四条駅
 阪急電車 烏丸駅
下車すぐ

鉾建は、一般に基礎の石や鉄板にあわせ「転び」や「貫」等と言われる櫓を組立てます。夫々の部材にはクギを一本も使いません。使うのは縄だけです。これは縄絡みと呼ばれ、結びや縄がけの数は山や鉾によって違います。巨大な真柱を建てるために櫓をゆっくりと寝かせ,鉾頭や厨子、榊などを取り付けた真柱を縄で結んで固定します。梃子に掛けた丈綱を両方向からバランスを取りながら引き、鉾を引き起こせば鉾の土台が完成します。これに車輪を取り付け、装飾等外装・内装を施せば
 鉾の完成です。現在巡行する鉾の中で最大の長刀鉾は、重さがおおよそ12トンで高さが 25メートルもあります。




観蓮会
07月11日〜8月02日 法金剛院
【法金剛院へのアクセス】

JR山陰本線(嵯峨野線)「花園」駅

下車徒歩直ぐ

法金剛院は平安時代の初め、右大臣清原夏野(きよはらのなつの)の山荘を、彼の没後、寺としたものです。平安時代末、鳥羽天皇の中宮である待賢門院が再興しました。関西花の寺の一つでもあり、7月の中頃から咲くハスの花が有名です。庭園(特別名勝)は平安末期の池泉回遊式浄土庭園で、ハスの花の季節は庭園一帯が、さまざまな種類のハスの花で埋まります。観蓮会の期間は早朝から開門しており、毎年、朝早から多くの人がハスの花を楽しむ姿が見られます。




祇園祭・鉾曳き初め(写真は長刀鉾)
07月12日〜13日 市内各鉾町
【長刀鉾へのアクセス】

 市バス 四条烏丸
地下鉄 四条駅
 阪急電車 烏丸駅
下車すぐ
太陽がぎらぎらと照りつける暑い日となった12日、祇園祭の山鉾巡行を前に試し曳きをする「曳き初め」が四条通や室町通一帯で行われ、長刀鉾、函谷鉾、月鉾、菊水鉾、鶏鉾の5基の曳き初めがありました。曳き初めは女性や子供も綱を持つことが許され、参加することができます。午後3時30分頃より祇園囃子の音が響きはじめ、長刀鉾の曳き初めがはじまりました。暑さにも負けずに小学生や市民らが元気よく綱を引き、鉾上ではお稚児さんによる太平の舞が披露されました。沿道には大勢の人々が集まり、曳き初めに参加したり、写真を撮ったりと辺りは熱気に包まれていました。

祇園祭・稚児社参(長刀鉾稚児)
7月13日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ
祇園祭の稚児社参では、長刀鉾稚児と久世稚児が八坂神社に社参する。長刀鉾稚児は、十万石と五位少将の位を授かる。この神事は”お位もらい”と呼ばれる。稚児さんに選ばれる事は京都市民にとっては大変名誉なことですが、昔は蔵が一つ無くなる、と言われた程の出費がかかり、最近はなかなかなり手がいないとのこと。因みにこの祭の間、稚児さんは決して、地面に足をつけてはならないとのこと。

祇園祭・久世稚児社参
07月13日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

7月13日14:00〜、八坂神社では八坂神社と縁の深い綾戸国中神社の氏子の男児から毎年2名が「久世駒形稚児」に選ばれ、御神体の駒形を胸に掛けて馬に乗り、17日の神幸祭と24日の還幸祭の巡行を先導します。金色の烏帽子、白の狩衣姿で顔を白く化粧して社参、神事の無事を祈願します。綾戸國中神社は市内南区久世にあるお社です。元元はすぐ近くの光福寺蔵王堂が社地で、「牛頭天皇社」と呼ばれていたようです。

観蓮会
07月13日〜8月04日 法金剛院
【法金剛院へのアクセス】

JR嵯峨野線 花園下車 徒歩約5分

 市バス花園扇野町下車徒歩約2分

京都バス花園駅前下車徒歩約5分

仏像の台座の蓮華模様といい、ハスの花を持つ観音様といい、ハスは仏教との関わりが深い花です。泥の中から咲くものの、泥に染まらない美しさとりりしさが、仏様の御心にたとえられ、極楽浄土に咲く花といわれています。JR花園駅前の法金剛院は名高きハスの名所です。特別名勝の回廊式庭園は、7月上旬から8月初旬にかけて約90品種ものハスが次々と咲き揃います。ハスの花は開花初日、夜明けから10時頃まで猪口(ちょこ)のように咲き、2日目には椀のように11時頃まで咲きます。3、4日目は昼過ぎから夕方頃まで咲き、そして散ってしまいます。法金剛院では花の見頃、早朝から開門して観蓮客を喜ばせています。この寺の起こりは平安時代の初めに右大臣清原夏野(なつの)が山荘を寺に改めたことから始まります。その後、大治5年(1130)に鳥羽天皇の中宮待賢門院(たいけんもんいん)が都の西方に極楽浄土を求めて壮麗な伽藍を建立し、法金剛院と号しました。ハスの花が咲き競う夏、法金剛院の庭園は、まさに極楽浄土がこの世に現出したかのように穏やかで美しい超俗の世界となります。



祇園祭・宵々々山〜宵山
7月14日〜16日 各鉾町(四条烏丸近辺)
【四条烏丸へのアクセス】

阪急「四条烏丸駅」、地下鉄「四条烏丸駅」すぐ
17日の山鉾巡行の前日(16日)の夜を宵山、15日を宵々山、14日を宵々々山と呼ぶ。各山鉾町には灯がともり、”コンチキチ”の祇園囃子が奏でられ、町会所などに伝統と歴史が感じられる豪華な山鉾懸装飾品が飾られる。また、古い町家では秘蔵の屏風等の先祖伝来の家宝が飾られ、公開されるのも楽しみの一つです。

祇園祭・屏風祭
07月14日〜16日 各鉾町
【各鉾町へのアクセス】

(南北)御池通〜松原通


(東西)油小路〜東洞院

屏風祭は祇園祭の主に宵山の時期(14日〜16日)に行われます。山鉾町にある旧家・老舗がそれぞれの所蔵する美術品・調度品などを飾り、公開する催しです。よく屏風が飾られるのでこの名で呼ばれますが、他にも着物や武具類などを飾るところもあります。中には国宝・重文級の作品もあります。先祖代々受け継がれた品々と「ハレ」の日らしい豪華なしつらえからは、祇園祭を支えてきた京都の町衆の暮らしぶり、そして長く受け継がれてきた文化を垣間見ることができます。たった3日間だけ、京都の町に現れる期間限定のミュージアムです。屏風祭が開催されるのは、山鉾町に並ぶ旧家や老舗。特に室町通や新町通の周辺で多く見ることができます。表の格子戸が外されている家もあり、「うなぎの寝床」とも呼ばれる京町家の奥に長い構造を実感することができます。近年は数が減ってしまいましたが、伝統を守り、人をもてなす心は今も大切に受け継がれ、現在まで続けられています。

祇園祭・粽売り
07月14日〜16日 各鉾町
【各鉾町へのアクセス】

(南北)御池通〜松原通


(東西)油小路〜東洞院

祇園祭の「ちまき」は、厄除けのために各山鉾町で売られます。ちまきが厄除けの役割を担っているのは、八坂神社の祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中でもてなしてくれた蘇民将来に対し、お礼として「子孫に疫病を免れさせる」と約束し、その印として「茅(ち)の輪」を付けさせたのが始まりと言われます。その後、茅(ち)の輪」が変化して「ちまき」になったのでは−とされています。授かったちまきは、家の門口につるしておき、翌年の祇園祭で新しいちまきと取り替えるまでの1年間、厄除け・災難除けとして重宝されます。浴衣姿の子供達が、昔からの口上を述べながら粽を売る様子は祇園祭の一つの風物詩でもあります。

祇園祭・屏風飾り長江家住宅公開
07月14日〜16日 船鉾町
【長江家住宅へのアクセス】

京都地下鉄烏丸線

四条駅下車

徒歩約10分

長江家住宅は船鉾町にある町家で、京都室町呉服商家のたたずまいを今に残す町家です。文政5年(1822)、三代目の大坂屋伊助の代からこの地に住まい、江戸末期から明治・大正にかけて建てられた建物は、京都市指定有形文化財となっています。表の店舗棟と奥の生活棟を玄関棟でつなぐ「表屋(おもてや)造り」がとられています。祇園祭の宵山の数日、山鉾町の旧家や老舗では表の格子をはずして、秘蔵の屏風などを飾り付けた座敷を解放する「屏風飾り」が行われます。ここ長江家住宅でも、美しい屏風飾り等の特別鑑賞が行われます。



祇園祭・宵宮祭
07月15日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

祇園祭の本質的な部分というのは、やはり「お神輿」さんです。八坂神社には「スサノオノミコト」「クシ(イ)ナダヒメノミコト」「ヤハシラノミコガミ」の三神をお祀りしています。こちらの神様たちが、お神輿にお遷りされるお祭りである【宵宮祭】が、15日夜に静かな八坂神社境内で斎行されます。氏子総代が本殿へと上がり、神職以下が参進して、着座したところで『修祓』という神職からのアナウンスで、宵宮祭は始まります。まず、修祓というお祓いの儀式を行い、祓詞の奏上や献撰などが、静かに行われます。そして、祝詞が奏上され、玉串奉献等を行い、『遷御の儀』が始まります。『遷御の儀』とは「御霊遷し」とも呼ばれる本殿の御神体を神職によって、お神輿にお移り頂く、大変、神々しく厳かで、静かに執り行われる重要な儀式です。その為、境内の全ての明かりが消灯され、カメラ・携帯電話での撮影は一切禁止されます。警蹕という先導の神職の掛け声「おぉーー」という声が響く中、本殿から舞殿まで大きな白布に覆われた神職が御神体をお持ちし、お神輿にお遷しします。本殿での祭典を終了した後、神様をお遷した御神輿が御鎮座する舞殿正面で、神職・参列者による『玉串奉献』が厳粛に行われます。これで、宵宮祭における全ての神事が終了します。

祇園祭・いけばな展
07月15日〜17日 四条通り
【四条河原町へのアクセス】

阪急電鉄「河原町」駅下車
3番出口徒歩1分
 
地下鉄烏丸線「四条」駅下車
徒歩15分

祭りムードに華やぎを添える「祇園祭にいける いけばな展」が15日から17日まで、京都市中心部の四条通祇園石段下〜四条烏丸間で行われます。京都いけばな協会の34流派の作品が、39店舗のショーウインドーや店先を彩ります。にぎわう町に、一服のやすらぎをと、同協会と四条繁栄会・祇園両商店街振興組合が毎年催していまy。衣料品や雑貨、漬物店など、それぞれの店の雰囲気に合わせた花が生けられます。祇園祭に欠かせないヒオウギやヒマワリが夏の力強さを感じさせる一方、ハスやガマの穂で水辺の景色を思わせたり、キキョウやワレモコウなどの秋草が涼感を誘う作品もあり、観光客らも足を止めて見入ります。



祇園祭・山鉾巡行
7月17日 四条烏丸〜四条河原町〜河原町御池〜御池新町を巡行
【四条烏丸へのアクセス】

阪急「四条烏丸駅」、地下鉄「四条烏丸駅」すぐ
午前9時に先頭の長刀鉾以下全山鉾が四条烏丸を出発し、祇園囃子を奏でながら四条通りを東へ巡行。途中四条堺町では”くじ改め”、四条麩屋町では”注連縄切り”四条寺町では”八坂神社遥拝”の儀式が行われる。その後河原町通を北上し、河原町御池から御池通を西行、御池新町で解散し、それぞれの町内に帰る。この間3回の辻廻しがあり、山鉾の方向転換が伝統的な手法で行われる。

祇園祭・くじ改め
07月17日 くじ改め処(四条通堺町)
【くじ改め処へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」または

「烏丸駅」から徒歩約10分
山鉾巡行の折、山鉾は四条通堺町のくじ改め処の手前で一旦止まり、山鉾の前を歩く町行司が奉行(京都市長)の前で、くじ札が収められている文箱の結び紐を扇子を使って解き、蓋を開けます。町行司は、中のくじ札が見えるように文箱を奉行の目の前に、勢いよく体全体でお辞儀するように差し出します。奉行は、くじ札を読み上げ、くじ取り式で決まった順番であるか確認を確認します。町行司は、後ずさりで後退し、文箱の蓋を閉め、結び紐を扇子を使って文箱に巻きつけます。その後、町行司は、扇子を高く大きくかざして、山鉾に進行を促すと、山鉾が前進し始めます。長刀鉾等くじ取らずの8基の山鉾は、関所の前で奉行(京都市長)に会釈だけして通り過ぎます。

祇園祭・お迎え提灯
7月17日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

10日の日が暮れて暗くなり、舞殿の灯りが輝きを増す頃、八坂神社のご本殿では大松明に神火を移す行事が行われます。この大松明は神輿洗いに賀茂川まで往復する中御座の道筋を浄めるためのもので、担ぎ手は全員此に従って「ホイット、ホイット」の掛け声のもと往復します。途中でお迎え提灯の列とすれ違います。どうも本来は神輿洗いを終えて帰ってくる御神輿を、石段下に整列して提灯でお迎えするものらしいのですが、現在はすれ違いながらお迎えするように思えます。このお迎え提灯は祇園万灯会の有志がそれぞれの趣向で行列を組み、4時半頃神社を出て四条〜河原町〜市役所〜寺町〜四条と廻ってくるもので、基本は全国あちこちの神社である稚児の行列などと同じものです。

祇園祭・神幸蔡(しんこうさい)/神興渡御(みこしとぎょ)
7月17日 八坂神社〜四条御旅所
【八坂神社へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

16時八坂神社本殿にて神幸祭(しんこうさい)が行われ、引き続き18時から神輿渡御(みこしとぎょ)が始まる。7月10日の神輿洗後舞殿へ据えられた3基の神輿が、祇園石段下で差し上げ⇒それぞれの氏子区域を巡行⇒四条御旅所へと向かう。この神輿の御渡の先導は白馬に乗った久世駒形稚児が勤める。石段下での3基の神輿の競演は正に祭そのもので、凄いエネルギーが伝わって来る。




祇園祭・無言参り
07月17日〜24日 八坂神社・御旅所
【八坂神社・御旅所へのアクセス】

地下鉄烏丸線四条烏丸駅
 徒歩約10分

阪急京都線四条河原町駅
 徒歩約2分

祇園祭の神幸祭では神輿がそれぞれの氏子の町を廻り、四条寺町の御旅所に鎮座されます。右から『東御座』『中御座』『西御座』になります。西側に東御座があるのは変に思われますが、この右手西側にある御旅所の西御殿に、中御座の素戔嗚尊すさのおのみことと東御座の櫛稲田姫命くしいなだひめのみことをお祀りして、左手東側の東御殿に、西御座の八柱神子神やはしらのみこがみをお祀りしているためです。還幸祭【おかえり】までの七日間、毎日お参りすると願い事が叶うと言います。ただこのお参りのとき、家を出てから帰るまで、誰とも一切口をきいてはいけないとされていることから『無言参り』とよばれます。

祇園祭・後祭鉾建て(第1日目)
07月17〜21日 各山鉾町
大船鉾(第1日目)
大船鉾(第2日目)
大船鉾(第3日目)

【大船鉾へのアクセス】

地下鉄・四条駅下車

徒歩約5分

祇園祭は前祭(さきまつり)の山鉾巡行(17日)が終わると、24日の後祭(あとまつり)に向けた準備が本格化します。18日には、2014年に150年ぶりに復興し、49年ぶりに復活した後祭巡行でしんがりを務める大船鉾の鉾建てが京都市下京区新町通四条下ルで始まります。午前9時、作事方と呼ばれる大工たちが、足場に気を使いながら作業を進めす。槌音を響かせ、箱形のやぐらに、船の形をした鉾を支える「ハネギ」と呼ぶ部材をX型に差し込み、くぎを1本も使わず木組みを固定する「縄がらみ」の技法で組んで行きます。20日までに完成させ、同日午後3時、新町通に立つ北観音山、南観音山とともに、誰でも参加できる曳初(ひきぞ)めを行います。

御手洗(みたらし)祭
07月18日〜21日 下鴨神社
【下鴨神社へのアクセス】

JR京都駅より
市バス(4・205系統)下鴨神社前(糺の森)下車
下鴨神社の御手洗池の井上社にまつられている瀬織津比売命は罪、穢(けがれ)を祓い除を給う神様です。そこで昔から土用の丑の日にこの神池に足をつけ燈明をお供えし、御神水を戴くと諸病にかからず延命長寿の霊験あらたかと言い伝えられています。また、神池から採れた黒い小石は「かん虫封じの神石」として昔から信仰されており、「みたらしお祓い守り」(無病息災、延命長寿)「御手洗除病のお札」は、この日に限り授与されます。(境内に掲げられた由来書より)入り口手前で裸足になってお供え料として200円を払うと燈明用のローソクとうちわをもらえます。脱いだ履物は袋が用意されているので、これに入れて持ち歩きます。普段、御手洗川の水は流れていなく、土用が近づくとこんこんと湧き出るそうで、京の七不思議の一つとされているそうです。この湧き出る様をかたどったのが”みたらしだんご”で、ここが発祥の地と言われています。

お涼み
07月20日 城南宮
【城南宮へのアクセス】

地下鉄烏丸線「竹田駅」から南1・南2・南3系統のバス約5分「城南宮東口」下車、徒歩5分

城南宮は、平安遷都の際に都の南を守護するために創建された神社で、国土を守護する神である国常立尊(くにのとこたちのみこと)、武勇に秀でた八千矛神(やちほこのかみ)、安産と育児の神である息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)をお祀りしています。平安時代末期、白河上皇がこの地に離宮を造営し院政を開始してからは、歌会や船遊び、競馬(くらべうま)などが行なわれ、王朝文化が始まります。城南宮で毎年春と秋に行なわれている『曲水の宴』は当時の名残りを残しています。この神社では土用の入りの7月20日、例祭として「お涼み」が行われます。訪れた参拝客は供えられた2本の氷柱に触れて、暑気を払い無病息災、方除安全を祈願致します。拝殿を囲む提灯に火が入り、午後6時からは神楽殿の表舞台において、「お涼み神楽」が奉納され、福笹が特別に授与されます。夕方より多くの露店も出店します。




きうり封じ
07月20日〜21日 神光院
【神光院へのアクセス】
JR京都駅から京都市営バス
9号系統「神光院前」下車
徒歩約3分

きうり封じは弘法大師が中国から伝えた疫病除けの秘法です。病名を書いた紙包む事で病を封じた祈祷のきゅうりを家に持ち帰り、身体の悪い所を撫でて地中に埋めるときゅうりが自然界に溶け込むとともに病が治癒するといわれています。境内のきゅうり塚に埋めることも出来ます。きゅうりは寺で用意されており、1本祈祷込みで1,500円でした。

きゅうりふうじ
07月20日〜21日 五智山・蓮華寺
【五智山・蓮華寺へのアクセス】
JR京都駅、市バス26番系統で
御室仁和寺下車東へ進み
仁和寺土塀角を北へすぐ

御室仁和寺のすぐ東隣にある蓮華寺は「きゅうり封じの寺」として有名です。弘法大師がきゅうりに疫病を封じ、五智不動尊に病気平癒を祈願したことにちなんで行われます。参拝者の名前・年齢・願い事を書いたシールがきゅうりに貼られ、ご祈祷を受けます。ご祈祷後、参拝者はそれを持ち帰り、体の悪いところをそのきゅうりでなでて 治癒を願います。その後、きゅうりを土中に埋めると、病気を持ち去ってくれるのだとか。当日はご祈祷を希望する人が絶えず、信仰が強く根付いていることを実感させてくれる行事です。



土用の丑祈祷会
07月22日 三宝寺
【三宝寺へのアクセス】

京福電車宇多野下車
徒歩約15分
 市バスJRバス三宝寺下車
徒歩約5分

三宝寺にて、一年で最も暑いとされる土用の丑の日に、日蓮宗の秘法である「ほうろく灸祈祷」が営まれます。暑気封じ、頭痛封じ、中風封じの祈祷として有名で、呪文を書いた「ほうろく」を頭の上に載せ、もぐさを置いて火をつけて、日蓮宗の祈祷法に則り、木剣で九字を切り悪鬼邪霊を祓います。熱くないので小さな子どもでもこの祈祷を受けることができます。商売繁盛の「あじさい祈祷」、諸病封じの「きゅうり封じ祈祷」なども、併せて行われます。



祇園祭・後祭・宵々山
07月22日 各鉾町(四条烏丸近辺)

【大船鉾へのアクセス】
地下鉄・四条駅下車
徒歩約5分

祇園祭の後祭(あとまつり)は21日、宵々々山を迎えます。京都市中心部では、夜になって若干和らいだ暑さの中、見物客が駒形提灯に照らされた山鉾を見上げたり、そぞろ歩きをして静かな祭りを楽しみます。後祭の宵山期間(21〜23日)中は露店を出さず、大通りで歩行者用道路(歩行者天国)は実施されません。新町通には4基の山鉾が並び、150年ぶりに復興した大船鉾は人気を集め、北観音山には復元新調した下水引が掛けられていました。八幡山では豪華な懸装品が会所で披露されます。


祇園祭・後祭・宵山
07月23日 各鉾町(四条烏丸近辺)

【大船鉾へのアクセス】
地下鉄・四条駅下車
徒歩約5分

後祭(あとまつり)の宵山は7月24日の巡行の前日、7月23日になります。 後祭の山建て・鉾建ては20日までに終わり、21日の宵々々山から観ることができます。 さすがに前祭の宵山ほどの人出はありませんが、山や鉾の所には人集りが出来ていました。

祇園祭・琵琶奉納
07月23日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩
約10分、またはJR「京都駅」
中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

7月23日午後3時半から、祇園祭で賑わう八坂神社の本殿前にある能楽殿で琵琶の奉納演奏が行われます。琵琶には、その演奏法によって、いくつかの流派があります。京都にある錦心、薩摩、筑前などの各派が合同で結成している京都琵琶協会は、毎年、祇園祭に奉納演奏を行なっており、もう50年以上続いている行事です。夕刻になってもきつい西日が照りつけていましたが、心の芯に響いてくるような琵琶の音色と謡曲の歌声に、参拝客らは、うだるような暑さを忘れて、魅せられていました。




祇園祭・後祭・山鉾巡行
07月24日 烏丸御池〜河原町通り〜四条通り

【烏丸御池へのアクセス】

地下鉄・烏丸御池駅下車

徒歩直ぐ

祇園祭の山鉾巡行は、かつては神輿が出る神幸祭(17日)とそれが八坂神社に戻る還幸祭(24日)に合わせて前祭・後祭の二つに分かれて巡行していましたが、昭和41(1966)年からは、前祭・後祭ともに、17日に四条通→河原町通→御池通を巡行するかたちを取っていました。かつての後祭では三条烏丸→寺町通→四条通を西に進んでいたそうで、24日の花傘巡行は、統合された後祭の代わりに生まれたものです。千年以上に渡り継承されてきた前祭・後祭の習わしを後世に伝えるべく、2011年に祇園祭山鉾連合会が、後祭の巡行(7月24日)の復活に乗り出しました。翌2012年より140年前の巡行順に戻し、焼失による休み山だった大船鉾は唐櫃の形で巡行復帰を果たしました。以降巡行路や交通対策などの検討を重ね、2014年は49年ぶりの後祭巡行と、大船鉾が復活しました。前祭では23基が、後祭では10基の山鉾が厳かに巡行しました。

祇園祭・花傘巡行
7月24日 八坂神社〜市役所〜八坂神社
【八坂神社へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

花傘巡行は、山鉾の古い形態を再現して昭和41年から始められたものです。傘鉾、馬長、稚児、祇園太鼓など、午前10時に八坂神社を出発し、河原町通を市役所まで、その後寺町通、四条通を経て八坂神社に帰る。八坂神社では獅子舞などの芸能を奉納する。

祇園祭・還幸祭
7月24日 四条御旅所〜八坂神社
【四条御旅所へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から西へ徒歩約3分

7月17日から1週間御旅所に遷された神輿が、午後5時頃出発し、八坂神社に帰る。神輿は三基とも御旅所を出発する前に、その頂に青稲がつけられる。神輿は神幸祭と同じく中御座、東御座、西御座の順に、神社ゆかりの大政所、三条御供社を通り、三条通、寺町通、四条通を経て八坂神社に帰る。八坂神社では最後の”拝殿回し”のあと順次拝殿に据えられる。

鹿ケ谷カボチャ供養
07月25日 安楽寺
【安楽寺へのアクセス】

市バス 錦林車庫前下車 

徒歩約10分

安楽寺のカボチャ供養は、京都に本格的な真夏の到来を告げる行事で、毎年7月25日に行われています。江戸時代から明治初期にかけて一帯の鹿ヶ谷(ししがたに)では、鹿ヶ谷かぼちゃが育てられていました。鹿ヶ谷かぼちゃは、くびれのある独特な形をしたカボチャです。もともとは青森県の津軽地方が原産で、江戸時代の寛政年間に京都の粟田に住んでいた玉屋藤四郎(たまやとうしろう)が津軽に旅行した際に、カボチャの種をお土産に持ち帰りました。これを鹿ヶ谷で栽培したところ、数世代後に突然変異して、ひょうたんの形になったといわれています。この頃、安楽寺の住職、真空益随(しんくうえきずい)上人が本堂でご修行中、ご本尊の阿弥陀如来から「夏の土用の頃に、当地の鹿ヶ谷カボチャを振る舞えば中風(卒中や風邪)にならない」というお告げを受けられ、以後7月25日に供養日を定めて、今日にいたっています。ただ、明治時代に琵琶湖疏水が開通し、哲学の道沿いを流れている疏水分線が鹿ヶ谷を流れるようになると、鹿ヶ谷かぼちゃの畑は水田へと変化を遂げ、現在は鹿ヶ谷では鹿ヶ谷がぼちゃはつくられていません。



狸谷火渡り祭
7月28日 狸谷山不動院
【狸谷山不動院へのアクセス】
叡山電車「一乗寺駅」下車、徒歩約15分
市バス「一乗寺下り松町下車、徒歩約10分

難病退散、夏バテ防止、ストレス解消を祈願して、柴灯護摩終了後、お護摩の残り火の上を素足で渡るのが「火渡り行」です。山伏が導いてくれるので、小さいお子さんでも、初めての方でも安心して渡ることが出来ます。夏の夜空を焦がす様な柴灯護摩焚きも壮観です。麓から不動院までの長い坂道を登って来た疲れが吹き飛ぶ様な素晴らしい行事でした。




茅の輪神事
07月31日 御香宮神社
【御香宮神社へのアクセス】

京阪電車京阪本線桃山御陵前駅

から徒歩約5分

茅の輪(ちのわ)潜りは、6月30日に市内の各神社では行われ、新暦で夏越の祓いが執り行われています。このおまじないは、半年間の罪や穢れを祓い、残る半年を無病息災で過ごせるようにと、古くより英々と行われています。
遡ると、701年大宝律令が制定された時には宮中の行事に定められ、朱雀門前に親王から官僚に到るまでが参集し、六月晦大祓詞(おおはらえのことば)が読み上げられ、国民の罪や穢れを祓い祈ったといいます。これが、後に神に向かい唱和されるようになり、大晦日もこの祝詞に準じて行われています。この夏越の祓いのとき、蘇民将来の神話にある茅の輪の生命力に、災厄除けの信仰の起源を見出し、茅の輪潜りは続けられています。知る限りでは京都での夏越祭茅の輪潜りは、旧暦で行う八坂神社ここ御香宮神社(ごこうぐうじんじゃ)が最後となります。

千日詣り
07月31日 愛宕神社
【表参道口(清滝)へのアクセス】

JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から
「清滝行」の京都バスで約15分
「清滝」下車
京都市の北西部に標高924mの愛宕山があります。全国に900を越す分社と愛宕灯篭は全てこの愛宕神社の分霊を祀っています。愛宕神社のお祭りである「千日詣り」が7月31日から8月1日にかけて行われます。正式には千日通夜祭(せんにちつうやさい)と云います。7月31日夜から8月1日早朝にかけて参拝すると千日分の火伏・防火の御利益があると云われ、毎年数万人の参拝者で境内参道は埋め尽くされます。