一月(睦月)

ずいき祭・神幸祭
10月01日 北野天満宮・御旅所
【北野天満宮へのアクセス】

JR「京都駅」から50・101系統のバス「北野天満宮前」下車すぐ

北野天満宮ずいき祭りは、数ある京都の秋祭りの先陣を切って10月1日から4日間にわたって行われます。「ずいき祭」の名称は、祭礼期間中御旅所に奉安される「ずいき御輿」に由来しますが、その歴史は古く、このずいき御輿を中心とした、西ノ京を始めとする氏子の祭りは、室町時代には行われていました。この祭りに、明治時代になって神幸祭(神様が氏子区域を巡行する祭)が取り入れられ、現在の形が整いますが、この神幸祭は、一度絶えてしまったものが氏子の人々の手によって復興されたものです。1日の神幸祭では北野天満宮から三基の御鳳輦が八乙女、裃稚児他、氏子崇敬者多数供奉の上、氏子区域を巡行し、御旅所に渡御します。

観月会
10月03日(中秋の名月) 智積院
【智積院へのアクセス】

JR京都駅より市バス10分、東山七条下車

京阪七条駅より徒歩約10分

智積院は、五百仏山 根来寺 智積院と称し、紀州根来(現・和歌山岩出町)にあった真言宗の巨刹根来寺の学問所として、室町時代の初期に長盛と言う学僧によって創建されました。以来、真言宗の学問の寺として栄えましたが、戦国時代に豊臣秀吉に攻められ智積院は根来寺とともに荒廃してしまいましたが、その後再興され、現在に至っています。中秋の名月には観月会が催されます。観月会一部では、智積院僧侶による声明と密教瞑想「月輪観」の体験指導に加え、フルート、ハープ、チェロによる「お月見コンサート」が催されます。秋の夜長、美しい音色を聞きながらのお月見が楽しめます。同時に夜間特別拝観・宸殿特別公開もおこなわれます。




観月祭
10月03日(中秋の名月) 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】

阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ
月をめでる風習は「観月」或いは「玩月」などといわれ、その起源は古く中国漢代に遡ります。我が国では宇多天皇の御代(887〜897)に盛大に月見の宴が行われた記録が残っており、江戸時代以降は民間でも団子・すすき・枝豆・燈明・酒等をお供えして観月する風習が出来ました。八坂神社では中秋の名月の夕、舞殿での祭典の後、献詠等が奉納されます。(・献詠の披講:崇敬者から献詠された和歌8首を綾小路流で・弥栄雅楽会による管弦・舞楽・生田流箏曲:秋の言の葉・秋の手事・祇園太鼓等々)


ずいき祭・后宴祭
10月05日 北野天満宮
【北野天満宮へのアクセス】

JR「京都駅」から50・101系統のバス「北野天満宮前」下車すぐ

北野天満宮のずいき祭は、10月1日〜5日にかけて行われます。10月1日は、北野天満宮から三基の御鳳輦が、八乙女、裃稚児他、氏子崇敬者多数供奉し、氏子の住む地域を巡行し御旅所(下立売通り西大路西入る)へ渡御します。10月4日には、これに牛が奉引する御羽車やずいき神輿が加わり、本社である北野天満宮へと還幸する。10月5日は、北野天満宮にて、后宴祭、八乙女「田舞」奉納が行われます。




春日祭・神幸祭
10月08日(第二土曜日) 西院・春日神社
【西院・春日神社へのアクセス】

 京都駅から京都市営バス26, 205号系統「西大路四条」下車徒歩約3分

四条河原町から阪急電鉄京都線「西院」下車徒歩約3分
春日神社は、833年淳和天皇が位を譲り淳和院(西院)に移ったとき、奈良の春日四座大神を勧請したことに始まります。春日祭では、江戸初期につくられた2基の大型神輿をはじめ、剣鉾、鼓笛隊などの行列が、春日通(佐井通)や西大路をねりあるきます。佐井通は当然車輌通行止になり、露天が立ち並び、大変な人出になります。二基の神輿はどちらも豪華です。神輿も担ぎ手も御祓いを受けた後、神主さんによりご神霊の白い包みが神輿に移され(神霊還し(みたまうつし))、神輿渡御(とぎょ)の行列が出発します。

京都学生祭典
10月初旬 平安神宮・岡崎公園一帯
【岡崎公園へのアクセス】

市営地下鉄東西線、東山駅1番出口より徒歩約10分
京都学生祭典は、学生の企画・運営による「大学のまち京都・学生のまち京都」ならではの祭典です。平成15年から毎年10月に、平安神宮、岡崎公園一帯等を舞台に開催され、今では約20万人の来場があるなど、京都を代表する一大イベントに成長しました。京都学生祭典オリジナルの創作おどり「京炎(きょうえん) そでふれ!」や「京炎みこし」をはじめ、毎年様々な催しが行われ、若者のパワー、情熱を原動力として今も進化を続けています。

粟田神社大祭・出御祭(おいでまつり)
10月09日(体育の日の前日) 粟田神社
【粟田神社へのアクセス】

JR京都駅から京都市営バス5号系統「神宮道」下車徒歩約5分

病粟田神社は、平安時代の貞観十八(876)年に清和天皇が疫病を封じるために創建したと伝えられる古い神社で、一説にはこの地を治めていた粟田氏が氏神として創建したとも云われています。かっては、感神院新宮(カンジインシングウ)、粟田天王宮という名称だったのが、明治になり粟田神社と改称されたそうです。この神社の石段の下の道は、旧東海道・東山道で、この辺りは京の七口(京都の七つの出入口)の一つ、粟田口があった場所です。そういう理由で、古来、京都に出入りする際は、この神社で安全祈願する人が多く、今でも旅の守護神として崇敬を集めているようです。「粟田祭(粟田神社大祭)」は、千年の歴史のある、この神社最大の祭礼行事で、室町時代には 祇園祭が出来ない場合は、この粟田祭を祇園御霊会の代わりとしていたという由緒ある行事です。「粟田祭(粟田神社大祭)」は、10月の体育の日の前・当日に「出御祭(おいでまつり)」「夜渡り神事」「神幸祭(しんこうさい)」「還幸祭 (かんこうい)」と順を追って行われ、15日の「例大祭」で終了となります。神社の本殿で、拝殿に鎮座する神輿に、本殿から御霊をお移しする神事が、「出御祭(おいでまつり)」です。

例祭(鉾さし)
10月09日(体育の日の前日) 平岡八幡宮
【平岡八幡宮へのアクセス】

JR「京都駅」から西日本JRバス「平岡八幡」下車徒歩約3分

JR嵯峨野線「二条駅」から市バス「平岡八幡前」下車徒歩約3分
右京区梅ヶ畑にある、平岡八幡宮(ひらおかはちまんぐう)は右京区梅ヶ畑にあります。平岡八幡宮は弘法大師が神護寺の守護神として自ら描いた僧形八幡神像を御神体として創建された山城国最古の八幡宮です。本殿は室町時代に焼失し、足利義満により再建されました。平岡八幡宮の還幸祭に行なわれる剣鉾差し。以前は、神輿渡御に先立ち、剣鉾差しが行なわれていたが、現在は、神社境内で差されるのみとなっている。氏子各地区から1基づつ、計4基の剣鉾が出る。また、毎年交代で勤める「鉾宿」の制度も存続しており、古くなった鉾は、留守鉾と称して、鉾宿の玄関先に立てています。


繁昌大国秋祭
10月09日 下鴨神社
【下鴨神社へのアクセス】

JR京都駅より
市バス(4・205系統)下鴨神社前(糺の森)下車
毎月9日は大国さまのお祭りの日です。大国さまは出雲神話の「因幡の白兎」のお話で有名な神様ですが、この神様は数多くのお名前を持っておられることでも知られています。勇猛な魂の働きを荒魂、柔和な魂の働きを和魂、不思議な働きをする魂を奇魂、幸福をもたらす働きをする魂を幸魂と称しました。それぞれの神さまは干支の守り神としても有名で、下鴨神社の干支詣りとして古来からの信仰を集めていました。10月9日の大国秋祭は豊かな秋の稔りを感謝する年に一度のお祭りで模擬店や福引き、舞楽の奉納など境内は終日多くの参拝者で賑わいます。福徳円満、長寿、殖産興業の御神徳を発せられ、その御神像は、菊花と二葉葵の飾り金具を取り付けた五合桝を神殿とし、その中にお祀りして授与されるところから『半桝』は『繁昌』なりとして多くの崇敬者から深く信仰されています。


観月の夕べ
10月05日〜07日 大覚寺
【大覚寺へのアクセス】

JR京都駅から市バス28系統
京都バス71系統で45分
大覚寺下車、徒歩1分

「紫式部日記」にも記されている様に、嵯峨野の月は大変美しく、その中でも特に素晴らしいのが大沢の池での観月です。観月の夕べ(かんげつのゆうべ)は9世紀の初めの嵯峨天皇の時代に始まったものです。旧暦8月15日に日本最古の人工池大沢池で平安貴族の舟遊びを模し仲秋の名月を楽しみます。当日は、宸殿での琴の演奏や心経宝塔ライトアップされます。心経宝塔近くでは夜店などが出ます。満月が丁度池の面に映り、幻想的な雰囲気が楽しめました。

六孫王神社例祭
10月09日(体育の日) 六孫王神社
【六孫王神社へのアクセス】
JR京都駅八条口より西へ徒歩約20分
市バス16号系統六孫王神社前徒歩3分

六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)は、京都市南区にある神社です。清和源氏武士団を形成した源満仲が、父の源経基(六孫王)を祀ったとされます。多田神社(川西市)、壺井八幡宮(羽曳野市)と共に「源氏三神社」の一つとされています。六孫王神社例祭(ろくそんのうじんじゃれいさい)は、六孫王(源朝臣経基)を御祭神とする六孫王神社の例祭で、10月の体育の日に執り行われ宝永祭とも呼ばれています。4匹の鬼は、青竜(東)・白虎(西)・玄武(北)・朱雀(南)です。

壬生狂言・秋の特別公開
10月09日〜11日 壬生寺
【壬生寺へのアクセス】

阪急京都線 大宮駅下車

 徒歩5分
正しくは「壬生大念佛狂言」と言い「壬生さんのカンデンデン」という愛称で古来から京の庶民大衆に親しまれてきました。一般 の能狂言とは異なり、かね・太鼓・笛の囃子に合わせ、全ての演者が仮面をつけ、「せりふ」を用いず無言で演じられるという形は変わらず、娯楽的な演目の中にも勧善懲悪、因果応報の理を教える宗教劇としての性格を今日まで残しています。昼の勤行として壬生大念佛講が、壬生寺の御本尊、延命地蔵菩薩に奉納します。宗教性を理解してもらうために最終日の夜の部では「結願式」(けちがんしき)の公開も行っています。秋の公開は、もともと臨時的に行われており、明治4年から103年間も途絶えていましたが、狂言の発展や後継者養成のため、昭和49年に復活されました。以来、毎年特に人気の高い番組を上演しています。



例祭
10月10日 梨木神社
【梨木神社へのアクセス】

JR京都駅から市バス4系統

府立医大病院前下車徒歩5分

萩の宮と言われ萩の花の名所です。毎年9月第3日曜日に「萩まつり」が催されます。梨木神社境内一円には数百株の萩が植えられており、「萩まつり」の頃は美しい萩の花がみられます。梨木神社は、御所の東側に位置し三條家の邸宅があった場所に建てられています。幕末から明治維新にかけて皇室の中興に尽くされた三條実萬公、三條実美公父子がまつられています。梨木神社南側の鳥居横には湯川秀樹博士の歌碑もあります。梨木神社の境内には、京都の三名水の一つ染井(そめい)の井戸があります。京都三名水とは、京都御苑にある縣(あがた)の井、四条堀川にあった堀川邸からわき出る醒ヶ井とこの梨木神社の染井の井戸とされています。毎年10月10日には秋季例大祭が執り行われます。

今様歌合わせ
10月11日 法住寺
【法住寺へのアクセス】

市バス:博物館 三十三間堂前
徒歩約5分
 市バス 東山七条 徒歩約5分
 京阪電車 七条駅 徒歩約10分

日本古来の歌「今様」を詠ずる「今様歌合わせ」が10月11日に京都市東山区の法住寺で開かれます。独特の抑揚で謡われる今様に合わせて、白拍子姿の女性がみやびやかに舞い踊ります。今様は平安後期に最盛期を迎えた七五調の歌。歌合わせは、日本今様謌(うた)舞楽会(右京区)が今様を愛した後白河法皇ゆかりの同寺で毎年行っています。今年の題は「良夜」。8人の歌い手が東山の情景や季節の風物を詠み込み、情緒あふれる今様を色紙にしたためた。このあと、訪れた人たちの前で、ゆったりとした今様が舞とともに披露されます。



御会式万灯会
10月12日〜13日 妙蓮寺
【妙蓮寺へのアクセス】

JR「京都駅」から地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」〜徒歩約15分
JR「京都駅」から9系統のバス「堀川寺ノ内」〜徒歩約3分
 妙蓮寺は1294年創建という由緒ある本門法華宗のお寺です。「御会式」とは、宗祖日蓮聖人が入滅された10月13日に灯明などを供え、徳を称える行事だそうです。
毎年10月12日・13日に行われ、12日は日没後、本堂の周りに並べられた灯ろうにほのかな明かりが灯り、ほのぼのとした風情に包まれます。花や鳥、動物などが描かれた灯ろうの絵は全国の画家たちによって奉納されたものです。また、法華戦隊ミョウレンジャーのショーや手づくり市・フリーマーケットもあり、訪れた人々や子どもたちを楽しませます。

お火焚き祭
10月14日 吉祥院天満宮
【吉祥院天満宮へのアクセス】

市バス、吉祥院天満宮下車
徒歩約5分

JR西大路駅下車徒歩約15分

吉祥院天満宮の例祭は、氏子地域の五穀豊穣や安全を願って湯神楽や火焚神事が行われます。本殿での神事が終わると、湯立神楽が行われます。御神酒や塩、米などを入れ、御幣で掻き混ぜます。湯を取り、神前に供えます。湯立神楽の儀式が終わると、笹で湯を払います。再び、御神酒や塩、米などを入れ、笹で湯を払います。3度繰り返します。湯立神楽が終わると、本殿前で、巫女さんによる鈴神楽が行われます。神楽が終わると、見物されている方、すべてを祓い清めます。神楽が終わると、湯立神楽で用いた笹を1本づつ配ります。例祭では、ぜんざいが無料接待されます。15:00頃から、火焚神事が行われます。火床前に設けられた祭壇の祓いが済むと、火床を清めたりの儀式が行われます。続いて、火床に点火です。火は、神前からのロウソクの火から、最初に数本の藁に、数本の藁を神職さんや氏子さんと共に火床に入れます。火が点火されると、火床はみるみるうちに炎が。その後に、神職さんや氏子さんが護摩木を入れます。

人形供養祭
10月14日 宝鏡寺
【宝鏡寺へのアクセス】

JR京都駅前より市バス9系統で

「堀川寺之内」下車徒歩約5分

中世京洛に栄えていました尼五山第一位の景愛寺の法灯を今に受け継ぐのが宝鏡寺です。景愛寺第六世でありました光厳天皇(こうごんてんのう)皇女華林宮惠厳(かりんのみやえごん)禅尼は、宝鏡寺を開山し後光厳天皇より宝鏡寺の号を賜っております。その後多くの皇女が歴代となり、百々御所(どどのごしょ)という御所号も賜りました。宝鏡寺では皇女方が入寺されていたことから御所より人形が贈られ、孝明天皇(こうめいてんのう)ご遺愛の人形をはじめ、由緒ある人形を数多く保存いたしておりました。そこで、昭和32(1957)年の秋より人形展(一般公開)が始まり、その後関係者によりまして年1回、秋に人形供養祭が営まれることとなり人形塚も建立され、いつの頃からか人形の寺として名高くなりました。

去来祭
10月14日 落柿舎

【落柿舎へのアクセス】

JR京都駅から京都市営バス28号系統「嵯峨釈迦堂前」下車
徒歩約10分


向井去来(1651〜1704)は江戸時代の俳人、蕉門十哲の一人です。去来は27歳の時に隠士となり、35歳で嵯峨野に庵を構えました。39歳の秋頃から嵯峨の庵を「落柿舎」と呼び、去来の『落柿舎の記』に、庭に柿の木が40本あり、その柿の実が一夜のうちにほとんど落ちつくしたので、それが落柿舎の名の由来と書かれています。本庵前庭に安永元年(1772)に俳人井上重厚が建立した去来の「柿ぬしや梢はちかきあらし山 去来」という句碑等があります。元禄4年(1691)芭蕉は落柿舎に滞在し、有名な『嵯峨日記』を執筆しました。去来は凡兆と二人で蕉風俳諧の白眉、俳諧の古今集と言われた『猿蓑』の編集をします。晩年『去来抄』を書き残し、蕉門の誉れ第一の俳人と敬われています。茅葺きの草庵には、かつての主の在宅を告げた衰と笠がかかげられ、入庵者の投句箱も設置されています。その去来を偲び10月14日には去来祭が開催されます。

二十五菩薩お練供養
10月15日(第3日曜日) 即成院
【即成院へのアクセス】

京阪電車:東福寺駅、JR奈良線:東福寺駅より徒歩8分
JR京都駅よりタクシー5分

即成院は真言宗泉涌寺の塔頭で、二十五菩薩お練り供養(にじゅうごぼさつおねりくよう)は、阿弥陀如来様と二十五菩薩様が人間を現世から極楽浄土の世界へ導かれる教えを具体化した仏教行事です。本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世と見立てて高さ約2m長さ約50mの橋が架けられ、大地蔵菩薩様が二十五菩薩様を先導する姿は荘厳の一言に尽きます。還列後は、本堂(極楽浄土)で観世音菩薩様・大勢至菩薩様・普賢菩薩様による極楽の舞が行われます。

例祭・神楽奉納
10月17日 日向大神宮
【日向大神宮へのアクセス】

京阪バス15、17系統 蹴上より
徒歩約10分

地下鉄 東西線 蹴上(けあげ)
徒歩約10分

日向大神宮は,顕宗天皇時代に筑紫日向の高千穂の峯の神蹟を移したのが始まりとされ,天智天皇がこの山を「日御山」と名づけ,清和天皇が天照大神を勧請したといわれています。同じ天照大神を祭神とする伊勢神宮に倣い,神明造の外宮,内宮を配し,伊勢神宮への代参や,東海道を往来する旅人たちの道中安全祈願でにぎわいました。裏山には戸隠神社を祀る天岩戸があり,くぐり抜けると開運・厄除けになるといわれています。毎年10月17日の例祭(内宮大祭)では古式に則り、御神楽(みかぐら)・人長舞(にんちょうのまい)が奉奏されます。

船岡大祭
10月19日 建勲神社
【建勲神社へのアクセス】

JR京都駅から市バス205系統で43分、建勲神社下車、徒歩約3分

地下鉄烏丸線北大路駅から徒歩約15分

織田信長が「本能寺の変」で明智光秀の謀反により横死した後、その報を聞きつけた羽柴(豊臣)秀吉は、交戦中だった毛利と和睦を結び、「中国大返し」を敢行し、「天王山の戦い」で明智光秀を討ち果たします。秀吉は大徳寺において、主君・信長のために7日間の盛大な法要を営み、信長の霊を慰めるべく船岡山に寺を建てようとし、正親町天皇より「天正寺」の寺号を賜りましたが寺の造営は中途で終わってしまいました。以来、船岡山は信長の霊地として大切に保護され、明治維新を迎えることになります。
明治2年、明治天皇は信長の偉業に対し、神社創立の宣下を下されました。
明治天皇は信長に「建勲(たけいさお)」の神号を賜れ、明治8年には別格官幣社に列せられ、社地を、この船岡山に賜れ社殿を新営、明治13年には信長の長男・信忠を配祀し、明治43年、本殿以下諸舎を船岡山の中腹から山上へ移建しました。信長の業績を後世に伝えようと、信長が初めて上洛した永禄11(1568)年10月19日を記念して、毎年この日に「船岡大祭」という祭りがおこなわれます。「船岡大祭」では、舞楽奉納として拝殿において、信長が好んで舞ったという「敦盛」や「浦安舞」が披露され、また祭事終了後には甲冑武者による火縄銃の空砲射撃が披露されます。

斎宮行列
10月19日 野宮神社
【野々宮神社へのアクセス】

京福電車「嵐山」駅から
徒歩約5分

源氏物語の世界を再現した「斎宮行列」が嵯峨野の野宮神社、渡月橋一帯で行われました。斎宮行列は伊勢神宮にお仕えする未婚の皇女・斎宮(斎王)が伊勢へ向かう斎宮郡行を再現したものです。正午に野宮神社を出発した行列は、竹林の道、JR嵯峨嵐山駅前、渡月橋を経て、保津川川岸に到着。川岸で神事が営まれた後、御禊の儀が再現されました。観光客らは華やかな衣装の斎宮や官女らを写真におさめたり、華麗な平安絵巻を楽しんでいました。




清水焼の郷まつり
10月19日〜21日 山科清水焼団地
【山科清水焼団地へのアクセス】

JR・京阪・地下鉄、各線「山科」
下車、京阪バス29系統
 大宅行「清水焼団地」下車すぐ

京焼、清水焼工芸館と清水焼団地一帯で「清水焼の郷まつり」が開催されます。焼き物の郷ならではの京焼、清水焼を中心に、魅力的な器がお得な価格で販売されるほか、京都中の元気な団体の物産が一堂に会する“地域力文化祭”とのコラボも行われ、スイーツやB級グルメも味わえます。箸作り、利き酒、蕎麦打ち、和菓子作り、念珠腕輪作り、苔玉作りなどの体験もあり、多くの人々で賑わいます。この催しは、近年ますます注目を浴びています。野々村仁清や尾形乾山などの名工が育んだ清水焼の輝かしい伝統を受け継ぎながら、常に新しい感覚を息吹かせる創作風景のすべてを、見る事が出来ます。

二十日恵比寿
10月20日 恵比寿神社
【恵比寿神社へのアクセス】
JR京都駅→市バス206系統で10分、清水道下車、徒歩4分

京阪電車:五条駅→徒歩15分

恵比寿神社は、建仁2年(1202)、栄西禅師が建仁寺建立にあたり、その鎮守として創建されました。恵比寿神は「商売繁盛・交通安全」のご利益で知られています。 1月に行われる「初えびす」には毎年多くの人が参拝に訪れ、十日恵比寿として有名ですが、10月には二十日恵比寿が執り行なわれます。祭の起因は、江戸開幕の当時に京都の商人が江戸へ渡り商いをしました。そして、10月20日に京都に帰ってゑびすの神を祀り、その御神徳に感謝したのが始まりと言われています。

摩利支尊天御開帳大祭
10月20日 摩利支尊天(禅居庵)
【摩利支尊天へのアクセス】

京阪電鉄 本線「四条」「五条」よりそれぞれ徒歩9分
市バス 80、202、206、207系統「清水道」より徒歩5分
建仁寺の塔頭のひとつで正慶2年(1333)の創建、開祖は建仁寺第23世の清拙正澄です。応仁の乱等で荒廃の後、天文16年(1547)に再建されました。境内の摩利支尊天堂は、清拙自作と伝える摩利支尊天像を祀り、開運や七難除けなど庶民の篤い信仰があります。開運勝利の摩利支尊天は、陽炎の神であり、七頭の猪の上に座しています。『禅居庵』は普段非公開ですが、干支「亥」に因み12年に1回「亥年」に5日間のみ御開帳が行われます。10月20日も御開帳の日にあたります。



笠懸神事
10月21日 上賀茂神社
【上賀茂神社へのアクセス】

JR京都駅前より市バス9系統「上加茂御薗橋」下車
徒歩約5分
笠懸神事は05年に、800年ぶりに復活しました。笠懸神事は、下鴨神社の流鏑馬に似ていますが、本質はちがいます。流鏑馬は、見せるためのものですが、笠懸は、実戦的な馬術です。笠懸は、関東方面では奉納神事が行われていますが、関西では上賀茂神社だけです。笠懸神事をおこなうのは、武田流弓馬術の皆さんです。コースースは、芝コース(180M)で行われます。コース上に、的が遠笠懸(とうかさがけ)と小笠懸(こかさがけ)が合わせて5つあります。笠懸を始まる前に、一度、馬を全速でコースを走らせます。これは、馬を馬場にならす意味合いのものです。馬は全部で、4頭です。まずは、遠笠懸の的を奉射します。戻るときは、小笠懸を奉射します。

時代祭
10月22日 京都御苑(御所)
時代祭
10月22日 平安神宮
【京都御所へのアクセス】
地下鉄烏丸線今出川駅下車徒歩約5分
【平安神宮へのアクセス】
JR「京都駅」中央口から5系統のバス「京都会館美術館前」下車〜徒歩5分.

春の葵祭、夏の祇園祭に続き京都三大祭りの最後を飾る時代祭は毎年10月22日に開催されます。日本の古代から明治まで、各時代を象徴した出で立ちの鎧兜に身を包んだ武将や、絢爛(けんらん)豪華な十二単(ひとえ)姿の女官などにふんした約2000人の行列が、正午に京都御所を出発し、平安神宮まで向います。出発点である京都御苑(御所)と終着点である平安神宮の神宮道で絢爛豪華な行列を見学致しました。

鞍馬火祭
10月22日 由岐神社
【由岐神社へのアクセス】

叡山電鉄で出町柳から約30分「鞍馬駅」で下車、徒歩5分

京都三大奇祭のひとつであるこのお祭りのおこりは、京都御所にあった由岐神社を鞍馬の守り神として移した際、火を点じて迎えたのが始まりとのことです。午後6時から晴れ着姿の幼児、少年が松明(たいまつ)を担ぎ街を練り歩くと、祭が始まります。8時頃、主役の青年たちが、下帯に前垂れ・肩当てを付け、4〜5名で長さ 4m程もある大松明を担ぎ上げ、「サイレヤ、サイリョ」と囃しながら練り始め、9時頃にもなると300本近い松明が鞍馬寺山門前の石段に集合します。

抜穂祭
10月25日 伏見稲荷大社
【伏見稲荷大社へのアクセス】

JR奈良線”稲荷駅”からすぐ、又は京阪”伏見稲荷駅”より徒歩約5分

伏見稲荷大社(京都市伏見区)では毎年10月25日に境内の神田の稲を収穫する「抜穂(ぬきほ)祭」を行います。菅笠にたすきがけの男女が、こうべを垂れた稲を刈り取ります。大社では、2月の初午(はつうま)で祭神、稲荷大神(おおかみ)を迎えてから11月の火焚(ひたき)祭で神を送るまで、4月に播種(はしゅ)祭、6月に田植祭を行います。抜穂祭は豊かに実った稲を刈り取る行事で、一連の農耕神事の一環です。午前11時、本殿で神事を行った後、境内の神田(約330平方メートル)に向かいます。神職のおはらいの後、神楽女(かぐらめ)がかまを手にして舞う中、三島初穂講(大阪府摂津市)の奉仕者約20人が、衣服にたすきをかけて田に入り、丁寧に稲を刈り取ります。毎年約150キロを収穫するといい、収穫を感謝する新嘗(にいなめ)祭以降、神にささげる食事「御饌(みけ)」として用いられます。




岡崎・あかりとアートのプロムナード
10月26日〜28日 岡崎公園
【岡崎公園へのアクセス】

市営地下鉄東西線、東山駅下車
徒歩約10分。
JR京都駅より市バス5・57・100系統で約30分。京都会館美術館前下車、徒歩すぐ

岡崎・あかりとアートのプロムナードは、岡崎地域活性化ビジョンの推進を担う官民地域連携組織「京都岡崎魅力づくり推進協議会」が、“新たな夜の魅力づくり” “歩いて楽しい岡崎” を実践する取組として、平成23年度から開催されています。期間中は、京都市美術館をはじめとする文化・交流施設の夜間一斉開館や、それらの施設を結ぶ色とりどりのあかりの演出など、地域を挙げた様々な催しが行われ、昼間とは一味違った岡崎の夜の美しさを堪能することができます。



余香祭
10月29日 北野天満宮
【北野天満宮へのアクセス】

JR「京都駅」から50・101系統のバス「北野天満宮前」下車すぐ

北野天満宮で毎年十月二十九日に行われるのが【余香祭】です。【余香祭】は菅原道真公が右大臣の折、清涼殿で行われた重陽の宴で詩を詠まれて、御衣を賜われ、一年後には大宰府で追想して詩を作られた事を由縁として、旧儀に基づき行われています。余香祭では、毎年お題が決められた全国より集まる数百首の献詠と共に神職方々の歌が披露されます。神事では神饌も黄菊、白菊が献じられます。




秋の古本まつり
10月30日〜11月03日 百万遍知恩寺境内
【知恩寺へのアクセス】

JR京都駅より市バス《206系統》《17系統》百万遍下車すぐ
 
 京阪電車京都線「出町柳駅」下車 徒歩約10分
 

知恩寺(京都市左京区田中門前町)では毎年10月30日より、「秋の古本まつり」が開催されます。百貨店などでしか行われてこなかった展示即売会をもっと一般の人にも楽しんでもらおうと、古書店が集まる「京都古書研究」が始めた同イベントです。初日には、本に感謝を込めて知恩寺の「百萬遍大念珠」で供養する「古本供養」を行います。これにより、供養を終えた本がチャリティーや店頭での売買によって新たな持ち主に渡ります。期間中は手作り製本や本の修理などの講習会を開くほか、チャリティーオークションや、各分野の珍品・優品が出展される「特選オークション」も開かれます。