一月(睦月)

クリスマスイベント
11月03日〜12月25日 京都ノーザンチャーチ北山教会
北山ル・アンジェ教会
【京都ノーザンチャーチ北山教会・北山ル・アンジェ教会へのアクセス】

京都市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」
下車直ぐ

京都北山のノーザンチャーチ北山教会クリスマスイベントは約1万個の電飾が教会を彩ります、幻想的なイルミネーションが毎年大人気です。ガーデンにはクリスマスツリーが登場して12月1日〜24日の期間中、ガーデンは無料開放されて、来場者は願い事を書いたベル(聖なるベル)をツリーに自由に飾ることができます。しかもそのベルはクリスマスイブの日に牧師が願いが叶うように祈りを捧げてくれます。(24日:北山聖なるベルの祈り)またすぐ近くの「北山ル・アンジェ教会」も同様のイベントが開催され、沢山のたクリスマスイルミネーションで教会が飾られます。教会の持つあたたかい雰囲気とイルミネーションの光が美しく調和します。期間中、チャリティコンサート等も催されます。

京都駅ビル・クリスマスイルミネーション
11月19日〜12月25日 JR京都駅
【京都駅ビルへのアクセス】

JR京都駅下車
直ぐ

毎年好評の22m巨大ツリーなど、約9万5000球の電飾が京都駅ビル全体を美しく彩ります。冬の風物詩となった巨大ツリーでは毎年、イルミネーションショーが実施されるほか、下部がギャラリーになっているので、近くではアートも楽しめます。空中径路の「スカイウォーク」には流れ星型の電飾約30基が設置され、ムード溢れる空中散歩が楽しめます。その他、中央コンコースや駅前広場でもエリアごとに違った雰囲気を堪能できます。

ローム・イルミネーション
11月下旬〜12月25日 ローム(株)本社
【ローム本社へのアクセス】

市バス他「西大路五条」バス停下車、徒歩3分
JR「京都駅」から 市バス205系統「西大路花屋町」バス停下車、徒歩5分 

京都に本社を構える株式会社ロームが、例年この時期に点灯させるファンタジックなイルミネーションが好評です。ローム本社の敷地に面した五条通りと佐井通り(通称春日通り)沿いの並木道を中心に、約60万個の電球が点灯されます。五条通りと佐井通りのコーナーにあるヤマモモ(高さ約10m)2本には、自社製の白色LEDを使ったイルミネーションを施し、シンボルツリーとするほか、自社製のフルカラーLEDを用いた流れ星の飾りも設置します。近年は地元・京都のみならず、関西一円からもこのイルミネーション目当てに訪れる人が増えています。輝く灯りの道は圧倒的な美しさです。冬の夕暮れを彩るイルミネーションのもと、素敵な散策を楽しみに、師走の寒い夕暮れに訪れてみました。

大根焚き
12月05日 妙満寺
【妙満寺へのアクセス】

叡山電鉄「木野駅」より
徒歩約5分
京都バス「幡枝」より
徒歩約3分
市営地下鉄「国際会館駅」より徒歩約20分

妙満寺は日什大正師が67歳にして、天台宗から日蓮宗門下に入り、1389年に六条坊門室町に建立しました。その後応仁の乱などの戦火を避け、転々とし、秀吉の時代に寺町二条に移動、400年を過ごしたが、都市化を避け、昭和43年に洛北岩倉の地に寺を定めました。この寺で毎年開催される大根だきは、この日に行われる法要、釈尊成道会(しゃくそんじょうどうえ)に続いて行われる恒例行事です。古くから大根は心身の毒を取り除き、中風や諸病除けに効くとされています。このことに因み、今年1年を無事に過ごせた感謝と来年の無病息災を願い、大鍋に炊いた大根が振る舞われます。境内を彩る紅葉も色づくころで、夕方からは、仏舎利塔・境内のライトアップも行われます。




鯉あげ
12月初旬(5日〜12日頃) 広沢の池
【広沢の池へのアクセス】

市バス「山越」から徒歩約5分

市バス「大覚寺」から徒歩約10分
広沢の池は、大分県の「初沢の池」・奈良県の「猿沢の池」とともに日本三沢の一つといわれ、灌漑用の溜池として往古より知られている池です。この池の由来には様々な説があります。一般的には、平安時代の中期(永祚元年、989年)に宇多天皇の孫・寛朝(かんちょう)僧正が今の池の北西あたりに遍照寺を建立した際に造られた池と伝えられ、「遍照寺池」とも呼ばれています。また、嵯峨野を含めた洛西の地は、8世紀頃に秦(はた)氏によって開拓・開発された地であるため、その秦氏がこの付近一帯の用水池として原始的な溜池を造ったのが始まりとの説もあります。この由緒ある池では毎年12月になると池の水を抜き、池で育った鯉やモロコ等の魚をあげて、一般にも販売されます。この鯉あげは池の浄化等の役目もある様です。今では京の師走の風物詩となっています。


大根焚き
12月06日〜07日 三寶寺
【三寶寺へのアクセス】

市バス8系統、JRバス「三寳寺」下車 5分

お会式(えしき)は日蓮大聖人を偲び讃える報恩法要で、日蓮大聖人、日朗上人、日像上人の御真骨(日蓮宗宗宝)を御開帳し一年の罪汚れを落とす「厄落としの祈祷」が行われる法要です。熱々の「大根焚き」は「中風封じ祈祷」をした大根と「嵯峨豆腐」で有名なアゲを焚いたもので美味しさの結晶です。日蓮大聖人はご信者の方より供養された大根を「大根は大仏堂の大釘の如し、あじわいは『とうり天』の甘露のごとし」と申されています。香りの「ゆず御飯」は日蓮大聖人が冷えた身体を温める良薬として「ゆず」を珍重された故事によるものです。

針供養
12月08日 虚空蔵法輪寺
【虚空蔵法輪寺へのアクセス】

JR「嵯峨嵐山」駅 徒歩 17分
 京福電車「嵐山」駅 徒歩 7分
 阪急電車「嵐山」駅 徒歩 3分
 市バス「嵐山公園」 徒歩 2分
 

虚空蔵法輪輪寺は京都西山・名勝嵐山の中腹にあり、『十三まいり』のお寺として知られています。本尊虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)は嵯峨の虚空蔵さんとして古くから親しまれており、今昔物語・枕草子・平家物語などに記述され、智恵・福徳・技芸上達そして丑寅年生の護本尊の仏様として知られています。また、『針供養』『漆祖神』のお寺として全国から信仰を集めております。また、境内には電気・電波を守護する鎮守社”電電宮”が祭祀されています。




針供養
12月08日 針神社
【針神社へのアクセス】

京都市地下鉄烏丸線
国際会館駅下車
徒歩役20分

針神社は幡枝八幡宮の末社です。本社の左に鎮座、金山毘古命、天麻旅命、大牟須毘命を祭神とし、刃物・金物、その他金属関係者からの崇敬を受け、また針の守護神として信仰を集めています。毎年12月8日に「針供養」が行われます。針供養は、日頃お世話になっている針が折れたりして、役目を終えた針に感謝をして、今後の針仕事の上達を願って祈願します。当日は、使い古しの針などの受付もしています。この針供養は、京都本みすや針組合の方々が行われています。和裁・洋裁や針関係者さん出席のもと、神事が行われます。針供養に参列された方々が、コンニャクに針を刺します。続いて、玉串を奉納。これは、見に来られた人すべてが対象となります。その後、趣旨などの説明が行われ、お供養が参列者と見に来られた全ての人に配られます。

大根焚き
12月08日〜09日 千本釈迦堂
【千本釈迦堂へのアクセス】

JR京都駅から市バス50系統

「上七軒」下車徒歩3分

釈迦が菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開いた日(12/8日)にちなむ恒例行事です。鎌倉時代に同寺の三世慈禅上人が大根の切り口に梵字(ぼんじ)を書いて魔よけにしたのが起源とされています。材料となる聖護院大根のまるまると白く太った大根一個一個の肌に、カラメルで梵字を書くのは、お釈迦さまを偲んだものです。 従来は丸い聖護院大根を使っていましたが、年々参拝者が多くなったことや、お祓いをして清めた畑に新幹線が通ったり、とても大根の数が間に合わなくなりましたので、現在は、長い大根を使っているそうです。

大根焚き
12月09日〜10日 了徳寺
【了徳寺へのアクセス】

京都市バス26系統「鳴滝本町」下車、徒歩3分

毎年12月9〜10日に、京都鳴滝の了徳寺で『大根焚き』が行われます。建長4年、親鸞聖人がこの地で説教をした時、感動した里の人が大根の塩炊き をさし上げました。これに対して聖人はススキの穂をを束ねて筆にし、『帰命尽十方無碍光如来」の十字を書いてお礼に渡しました。『大根焚き』 はこの故事にちなむものです。薪をくべられた竈にかけた大鍋でおあげさんと共に炊かれた亀岡産の大根は、寒い冬の日には、本当に有り難く、美味しく頂きました。

終い金毘羅
12月10日 安井金毘羅宮
【安井金毘羅宮へのアクセス】

市バス「東山安井」下車すぐ
安井金毘羅宮は東山の古社で、藤原鎌足が一堂を創建し、家門隆昌と子孫長久を祈ったことが起源と伝わっています。主祭神の崇徳天皇が讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切っておこもりされたことから、断ち物の祈願所として信仰されています。男女の縁、病気、酒、煙草、賭事など全ての悪縁を切って、良縁を結んでくれる神様だそうです。縁切り縁結び碑は形代(身代わりのおふだ)に願い事を書いて、碑の表から裏へ穴を通って悪縁を切り、表から裏へ通って良縁を結ぶと言われています。12月10日は終い金毘羅、でこの日から新年の初金比羅祭までの期間、授与所にて稲宝来の授与が行われます。



京都・嵐山花灯路
12月11日〜20日 嵐山地区
【嵐山へのアクセス】

京福嵐山駅より徒歩約5分

JR嵯峨嵐山駅より徒歩約10分

阪急嵐山駅より徒歩約10分
京都は1200年余の悠久の歴史に彩られ、世界文化遺産をはじめ数多くの優れた伝統・文化を有し、また四季折々に独特の風雅を醸し出す美しい自然に囲まれた都市景観を誇る世界でも類いまれな個性と魅力を持った国際文化観光都市です。21世紀からはじまる京都の夜の新たな風物詩となることを目指して、平成15年3月から東山地域において、「灯り」をテーマとする新たな観光資源の創出事業である『京都・花灯路』が始まりました。京都を代表する寺院・神社をはじめとする歴史的な文化遺産やまち並みなどを、日本情緒豊かな陰影のある露地行灯の灯りと花により思わず歩きたくなる路、華やぎのある路を演出しています。平成17年12月からは嵯峨・嵐山地域においてもこの花灯路が始まり、京都の新しい風物詩として定着しています。

今年の漢字
12月12日(漢字の日)頃 清水寺

【2006年】

【2007年】

【2008年】

【2009年】

【2010年】

【2011年】

【2012年】

【2013年】

【2014年】

【2015年】

【2016年】

【2017年】

【2018年】

【2019年】

【2020年】

【2021年】

【2022年】
【清水寺へのアクセス】
市バス
 京都駅より(206番・100番)
 で五条坂下車、 徒歩約10分

今年の漢字(ことしのかんじ)は、財団法人日本漢字能力検定協会がその年をイメージする漢字一字の公募を全国より行い、最も応募数の多かった漢字一字を、その年の世相を表す漢字として、12月12日の”漢字の日”に京都の清水寺にて発表する行事です。1995年にスタートした企画で、清水寺の貫主が清水寺の奥の院舞台で、報道陣や見学者を前に、巨大な半紙に一気に揮毫され、本尊である千手観音菩薩に奉納されます。因みに2006年の今年の漢字は”命”,2007年は”偽”、2008年は”変”、2009年は”新”、2010年は”暑”に続き、2011年は”絆”、2012年は”金”、2013年は”輪”、2014年は”税”、2015年は”安”、2016年は再度また”金”、2017年は”北”、2018年は”災”、2019年は”令”、2020年は”密”、2021年はまた”金”、2022年は”戦”でした。

事始め
12月13日 祇園(一帯)
【祇園へのアクセス】

市バス206号、100号系統にて「祇園」下車徒歩約5分

京阪「祇園四条」駅徒歩約5分

阪急「河原町」駅下車徒歩約10分

京都の花街などでは師走の13日、正月準備に取り掛かる伝統行事「事始め」があり、舞妓や芸妓が芸事の師匠宅を訪れてこの1年の感謝の気持ちを伝え、来年の心構えを誓います。五花街のひとつ、祇園甲部では、あでやかな着物をまとった芸舞妓さんたちが京都市東山区の京舞井上流五世家元・井上八千代さんの自宅を次々と訪問、一足早く華やいだ迎春ムードに包まれます。鏡もちが飾られたひな壇の前で、1人ずつお辞儀し、井上さんに「おめでとうさんどす」とあいさつ。井上さんも「おきばりやす」と声を掛けて励まし、ご祝儀の舞扇を手渡します。

大福梅授与
12月13日〜15日 北野天満宮
【北野天満宮へのアクセス】

JR「京都駅」から50・101系統の

バス「北野天満宮前」下車すぐ

大福梅は正月の縁起物で、カラカラに干し上げた梅の実を裏白とともに奉書に包んで授与され、新年の招福息災の祈りをこめ白湯にいれて戴くもので祝膳に欠かせぬものとして喜ばれています。この起源は村上天皇の天暦5年(951年)疫病流行の折、「天皇御脳にかかり給いしが、この茶を服し給えば御脳たち所に平癒す。これより王服(おおふく)と称して毎年元旦にこの茶を服し給い、萬民これを倣い年中の疫病邪気を除き長寿幸福を得るなり。」(「都名所図絵雑談抄」)と伝えられ、「大福」と書くのは、吉字をあてたものです。

京料理転展示大会
12月13日〜14日 みやこめっせ(京都市勧業館)
【みやこめっせへのアクセス】

市バス5系統 京都会館・美術館前
下車すぐ  
 または

市バス206系統 東山二条
下車すぐ 

京料理展示大会は、明治9年(1876年)に第1回京料理展示大会が開催されて依頼、戦時中取り止めが有ったものの、今年(2010年)で第105回にもなります。今では、京の12月の重要な伝統行事の一つとなっております。この展示大会では、それまで「一子相伝とされ、しかも口伝で継承されてきた京料理の技術を披露し、さらなる京料理の発展に資す」を目的に始められました。以来、この趣旨に乗っ取り、京都料理組合の最大の事業として、運営されて来ております。京都を代表する伝統産業において伝統技術としての京料理を500名以上の調理師が日頃の研鑽の技、成果を披露する大会です。
京料理展示をメインに、人気の料理教室、京野菜販売コーナー。生間流包丁式、五花街の舞い、マグロの解体と即売、裏千家の呈茶、材料・器などの関連商品の販売等、文字通り京料理にまつわる多彩なイベント満載、業界の振興と食生活の改善の為、さらに京都の文化並びに伝統産業の成長振興に大いに寄与する催しであると言えます。またこれらのイベントの他に、有名料亭のお弁当が2,000円で食べられるお食事処、飲食ゾーン等も設けられています。

空也踊躍(ゆやく)念仏
12月13日〜30日 六波羅蜜寺
【六波羅蜜寺へのアクセス】

市バス 206,207,特207系統
「清水道」下車西へ徒歩約5分
1年間の行いを反省し、良い年が来るよう祈る「空也踊躍(ゆやく)念仏」は毎年12月13日から30日まで、京都市東山区の六波羅蜜寺で執り行われます。体を揺らして念仏を唱える独特の秘儀を、参拝者が手を合わせて見守ります。約1050年前、空也上人が疫病や天災に苦しむ民衆の心の救済として始めました。念仏は鎌倉幕府に弾圧されましたが、六波羅蜜寺ではひそかに続けてきました。人目につきにくい薄暮に屏風(びょうぶ)で隠して行ってきたため、「かくれ念仏」とも呼ばれています。午後4時、導師の住職らが読経を始めます。念仏へと変わると3人の僧侶らが立ち上がり、上体を前後に揺らしながら、「南無阿弥陀仏」と同じ意味の「モーダ、ナンマイトー」と唱えて住職の周りを練り歩きます。年内いっぱい毎日午後4時から営まれるが、31日だけは非公開となります。



山科義士祭
12月14日 大石神社
【大石神社へのアクセス】

京阪京津線・JR琵琶湖線・地下鉄東西線山科駅京阪バス大宅行15分、大石神社前徒歩3分

山科義士祭は「山科区の活性化と区民のふれあい」を最大のテーマとして、住みよい明るい活力ある 町づくりを目指し、区民が一丸となって取り組んでいる行事です。 大石内蔵助ゆかりの地、山科では毎年12月14日に多くの区民の方々が参加して、『山科義士祭』が開催されます。当時を再現し、大石内蔵助をはじめとする四十七士の義士隊、幼稚園児による子供義士隊、遥泉院をはじめとする女人列、婦人舞踊列など総勢250名のボランティアによる大行列が、師走の山科の町を毘沙門堂から大石神社まで行進します。

義士会法要
12月14日 法住寺
【法住寺へのアクセス】

市バス:博物館 三十三間堂前
徒歩約5分
 市バス 東山七条 徒歩約5分
 京阪電車 七条駅 徒歩約10分

12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日です。京都東山七条にある天台宗法住寺では義士たちを偲んで義士会法要があります。仇討を前に大石良雄は法住寺に参り、本尊の身代わりに不動に仇討を祈願したと伝えられています。また四十七士の木像も安置されていて、義士の寺院とも言われています。この日の法要には島原から太夫さんも訪れ、太夫道中を披露し、宮川町の舞妓さんによる献茶式も営まれます。境内では討ち入り蕎麦がふるまわれ、書院でも太夫と舞妓の抹茶接待が行われます。

京・錦市場・歳の市
12月15日〜31日 京・錦市場

【錦市場へのアクセス】

京都市・地下鉄・烏丸線

「四条」駅下車徒歩約3分
京都市の中心街と言えば、四条河原町界隈ですが、そこに新京極、寺町京極という京都で最も大きい商店街が南北に並走しています。それらと交わるように錦市場(にしきいちば)という、昔ながらの商店が並ぶ通りが東西に通っています。この市場は、江戸時代から400年も続く市場で、かの伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の生家も、ここで青果物商を営んでいたと言われています。錦市場は、江戸時代初期1615年に幕府より魚問屋の称号が許され、魚市場として栄え、昭和2年に京都中央卸売市場ができたのを境に、現在のような姿に変わった様です。狭い錦小路通りを挟んで百数十店舗が立ち並び、京野菜、漬物、魚介類、干物、乾物などが売られており、地元の方だけでなく多くの観光客で賑わっています。特に、年末の歳の市ではお正月準備の買い物客で大混雑します。

煤払い
12月20日 東本願寺
【東本願寺へのアクセス】

JR
京都駅から徒歩約5分
12月20日には、東本願寺では年末恒例の「煤払い」が行われます。「煤払い」は、500年あまり続く伝統的な行事です。煤払い奉仕団参加者、宗務役員あわせて約150名が御影堂の畳を細い竹の棒で叩き、舞い上がった埃を大きな団扇で扇ぎだしまします。今回(2011年)のお煤払いは11月29日に御動座が行われたことにともない、仮阿弥陀堂(御影堂・九字之間)と御影堂で行われました。最後に、新たに荘厳を整えてお給仕を始めるにあたって、仮阿弥陀堂・御影堂にて「御規式」が行われました。大谷暢顯門首が紙帳の上から竹の棒で「寿」の字をなぞり、新年を迎える準備が整えられます。

終い弘法
12月21日 東寺
【東寺へのアクセス】

JR「京都駅」西口から南西へ徒歩15分

弘法大師は承知2年に高野山で入定しました。その命日にちなみ、毎月21日、京都市南区の東寺の境内では「弘法市」が大々的に開かれます。弘法市には観光客も多く、楽しいフリーマーケットとなります。その年内最後の祭典が「終い弘法」と呼ばれ、この1年間の無病息災を感謝して年間で最もにぎやかな市が開かれます。地元の参詣者や観光客で賑わい、骨董品や古着のほか、葉ボタンや梅、千両の苗、干しガキ、翌年のえとの置物など、迎春用の品を売る店がずらりと並びます。



南瓜大師供養
12月22日 不思議不動院
【不思議不動院へのアクセス】

市バス「衣笠氷室町」下車
徒歩約3分
京・金閣寺裏にある不思議不動院で「カボチャ大師供養」が催されます。毎年冬至の日に行われるカボチャ大師供養では、約150個、200キロのエビスカボチャが参拝者に振舞われます。本堂では、名前と年齢を書いたばかりの護摩木を、山伏が丁寧に組み、太鼓のリズムに合わせて燃やし供養します。中風除け、ボケ封じにご利益があるカボチャ供養、境内一杯に広がる甘い香りに誘われて、今年も朝からたくさんの人が訪れ賑わっていました。

かぼちゃ供養
12月23日 矢田寺
【矢田寺へのアクセス】

京都市地下鉄・東西線「市役所

前」駅下車徒歩約5分

寺町通三条上ルの矢田寺で毎年12月23日にかぼちゃ供養が営まれます。昔から冬至の日にかぼちゃを食べると中風除けや諸病退散になるといわれ、同寺では数十年前からかぼちゃ供養が行われています。午前10時より法要が営まれた後、訪れた参拝者は本堂前に供えられた巨大なかぼちゃを撫で、無病息災を願っていました。ほくほくに煮込まれたかぼちゃが無料で振る舞われ、訪れた人々はおいしそうにかぼちゃをほおばっていました。

つなかけ祭
12月23日 新熊野(いまくまの)神社
【新熊野神社へのアクセス】

市バス「今熊野」下車すぐ

京都市東山区の新熊野神社において毎年12月23日に”つなかけ祭”が行われます。”つなかけ祭”は後白河法皇お手植えと伝えられる樹齢900年のご神木の大クスノキに大注連縄をはり、一年間の積もりつもった罪、汚れをクスノキにやどる神様に祓ってもらうという儀式です。午前11時より神事が営まれた後、氏子や参拝者らによって大注連縄が運ばれ、大クスノキにかけられます。引き続き、玉串拝礼が行われ、氏子や参拝者らが順番に大クスノキに触れたり、抱きついたりして、大クスノキのパワーをいただきます。

天長祭
12月23日 伏見稲荷大社
【伏見稲荷大社へのアクセス】

JR
奈良線「稲荷」駅下車直ぐ

京阪電鉄「伏見稲荷」下車直ぐ
天長節は奈良時代、光仁天皇の宝亀6年(775年)に初めて行われ、中断しておりましたが、明治元年に再興され、再興時の明治天皇の誕生日が9月22日であったが、太陽暦を用いる様になった明治6年以降は11月3日に変わり、天長節となった。昭和3年にはこの日が明治節とされ、戦後には文化の日となった。そして天皇誕生日を天長節と呼んだのも終戦までである。現在神社では昭和23年7月に成立した”国民の祝日に関する法律”によって制定された”天皇誕生日”に御誕辰を祝賀し、宝寿の万歳を祈願し奉る”天長祭”が斎行されている。伏見稲荷大社でも12月23日には天長祭が斎行される。

納めの地蔵
12月23日 鈴虫寺
【鈴虫寺へのアクセス】

JR京都駅から市バス28番系統大覚寺行きで松尾大社下車
徒歩約15分

JR京都駅から京都バス73、83番 系統鈴虫寺行きで、終点下車
徒歩約2〜3分

鈴虫の鳴き声が年中響く寺として知られる京都市西京区の鈴虫寺(華厳寺(けごんじ))では12月23日に無病息災を願う「大根だき」が行われ、参拝者に味の染み込んだ大根と揚げが振る舞われます。同寺では、わらじをはく「幸福地蔵」もよく知られており、参拝者のひとりにお礼の大根寄贈を受けたことから、「大根だき」が企画されました。この日、参拝者たちは、近隣住民らによって1日中煮込まれた熱々の大根をほお張りながら、今年1年の感謝と来年の無病息災を願います。この日はまた、江戸中期の享保8(1723)年の創建以来非公開だった幸福地蔵への1年の感謝と来年の無病息災を祈願する法要「納めの地蔵」が一般に公開されます。参拝者が奉納した千羽鶴とわらじの供養が行われ、僧侶たちは般若心経を唱えながら千羽鶴とわらじを焚(た)き上げます。

終い天神
12月25日 北野天満宮
【北野天満宮へのアクセス】
JR「京都駅」から50・101系統のバス「北野天満宮前」下車すぐ

御祭神菅原道真公の誕生日6月25日、薨去の2月25日に因み毎月25日は、天神さまの御縁日として、終日境内周辺に露店が所狭しと立ち並び、参拝者の人波が絶えません。特に12月25日は、京都の一年の行事を締めくくる恒例神事として北野天満宮の終い天神(1月25日は初天神)へ、毎年京阪神はもとより全国からの多数の参拝者が訪れます。正月の祝箸やお屠蘇等が授与され、正月用の葉牡丹、荒巻鮭の露店や植木市も立ち、人出もふだんの倍となります。

御身拭式
12月25日 知恩院

【知恩院】

JR京都駅から京都市営バス206号系統「知恩院前」下車
徒歩約5分


京都市東山区の知恩院(浄土宗総本山)では毎年12月25日に宗祖の法然上人の座像にたまったほこりをぬぐう「御身拭式(おみぬぐいしき)」が行われます。座像が安置された御影(みえい)堂には約2000人の檀信徒がつめかけます。白い息をはきながら念仏を唱えて木魚をたたく中、4人の僧侶が厨子から黒光りする法然上人の座像を取り出します。マスクをつけた坪浄土門主が白い布で座像の顔、胸を丁寧にふき、堂内は厳粛な雰囲気に包まれます。江戸時代前期から300余年続く師走の名物行事。1年間の無事を感謝し、新年の平穏と幸せを祈ります。

大鐘の試し撞き
12月27日 知恩院

【知恩院】

市バス206号系統 『知恩院前』

下車 徒歩5約分

知恩院の大鐘は高さ3.3メートル、口径2.8メートル、重さ約70トン。京都方広寺、奈良東大寺と並ぶ日本三大梵鐘として知られています。この大鐘が鳴らされるのは、成人式(1月)、法然上人の御忌大会(4月)と大晦日の年3回です。12月27日は試し撞きのこの日です。親綱を引く1人の僧侶と、子綱を引く16人の僧侶が綱を握り「えーいひとつ」「そーれ」の掛け声のもと、本番さながらの鐘撞きが行われます。




をけら詣り
12月31日 八坂神社
【八坂神社へのアクセス】
阪急「四条河原町駅」から徒歩約10分、またはJR「京都駅」中央口から市バス100・20系統祇園下車すぐ

『 をけら詣り 』 とは、大晦日から元旦の未明にかけて 八坂神社 を参詣し、釣り灯籠に焚かれた 神火 ( しんか : けがれのない火 ) を縄に移して家に持ち帰る習わしです。神火は をけら火 といわれ、薬草の 白朮 ( おけら ) が一緒に燃やされて少し刺激的な香りがすることから 厄除けの神火 とされ、その火で元旦の 雑煮 を焚いて新年の 無病息災 を願います。しかし現在では各家庭の台所もガス化、電化、IH化が進み、お竃(くど)さんも、とんと見なくなりました。